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竜宮の弔い、アリカ

登場人物一覧

ファニー(p3p010255)
ファニーの関係者
→ イラスト

名前:アリカ・トオノギ
種族:海種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):外見年齢21歳・実年齢不詳
一人称:私(わたくし)
二人称:(名前)様、貴方様
口調:です、ですか、でしょうか、落ち着いた丁寧口調
特徴:竜宮にて数少ない『弔い屋』。役目を終えた友を送るモノ。ちょっとダジャレ好き。
設定:

 ルーツは『遠野儀』と呼ばれる豊穣の一族であったとされる。海種である通り、バグ召喚から現地に居ついた一族であり、その『骨の透けたような身体』から死を連想され、ある意味で穢れと接する『弔い屋』を生業としていた、長寿の一族の出だ。
 とある事情から(彼女はそれを語らないが)自ら死を選び入水した彼女は、神の気まぐれからか竜宮へとたどり着く。そこでの奇妙で妙に距離感の近い住民たちと交流したアリカは、いつしか自らが死のうとした理由を『忘れた』。そして、この地で再び、仲間である竜宮の民を『送る』仕事を始めることに決めた。

 送るとは、死と向き合い、死と離別する行為である。竜宮の人々は人とのつながりを重視する。それは良い事であったが、些か『死者』とも距離を近くしてしまうような危うさはあった。それを『断ち』、『送り』、『別れ』とする正常なステップを踏ませる。それこそが、アリカのなすべきことだと、信じたのである。
 ――或いは、自分のやるべきことを再確認し、竜宮の友を送るという生きがいを見つけたことは、彼女にとっても救いだったのかもしれない。或いは、もしあのまま海の藻屑と消えていた時、彼女は恐ろしい魔に転じていたかもしれないのだ。

 竜宮に住むものであるが、距離感はバグっていない。バニーも着ない。
「正直、ちょっと距離感おかしくないですか、皆様……いえ、心地よいのではありますが、その、近いです。胸を押し付けないでください」
 ……竜宮の良心と言ってもいいだろう。いや、竜宮にもそうなった理由はあるのだけれど!

 物静かな美人であり、竜宮の外れ、豊穣風建築の寺のような建物に一人で住んでいる。その裏には墓があり、『送った』友たちが静かに眠っている。
 寺には竜宮嬢がやってきて、恋愛相談やら井戸端会議やらをやっている。
「寺を何だと思っているのですか」
 とは彼女の談だが。
「……まぁ、にぎやかなのは良い事です。所で、お寺の鐘はどのようになるか知っていますか? ボーン、ってなるのですよ。骨だけに。ふふ」
 ……結構、ノリのいい人でもある。

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