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『竜宮の玉座』、ニューディ
登場人物一覧
- カイト・シャルラハの関係者
→ イラスト
名前:ニューディ
種族:不明(精霊か? 謎生物。)
性別:不明(無性だと思われる)
年齢(或いは外見年齢):不明(少なくとも先々代の乙姫の時代にはすでにいた)
一人称:……。
二人称:……。
口調:……。
特徴:竜宮の乙姫に、代々受け継がれる『神獣』。精霊だと思われるが謎生物の域を出ない。
設定:
竜宮城において、乙姫とは代替わりするものである。乙姫は、適正として優れた竜宮の民から男女を問わずに選ばれ、『儀式』を経て先代よりの力と知識を継承して乙姫となる。今代の乙姫はメーア・ディーネー。メーアの姉であるマール・ディーネーは、適性が足りずに乙姫足り得なかったため、非常時のバックアップにあたる。
さて、そんな乙姫に代々受け愚がれるのは、力と知識のみではない。竜宮の乙姫の傍に代々侍る、謎生物ことウミウシのニューディくんもまた、歴代の乙姫に受け継がれてきた遺産だ。
少なくとも先々代の乙姫の時代にはおり、先々代の乙姫も先々代には居た、と語っている。つまり先々代の先々代くらいまではいたことになり、多分先々代の先々代の先々代にもいたのだろう。同一個体であるかはわからないが、とにかく、ニューディくん、或いは同一種族は常に乙姫の傍に侍っていたことになる。
ニューディ君はそう言った逸話から、別命『竜宮の玉座』とも呼ばれる。実際、背中に乙姫を乗せるのが好きらしく、今代の乙姫であるメーアも、時折ニューディ君の背中に乗ったり座ったり寝そべったりして余暇を過ごしている。
ニューディ君は乙姫というシステムを構築する安全弁であるともいえる。というのも、乙姫はあらゆる『欲望』を持つことを基本的に禁じられている。が、欲望と人とは切っては切れないもの。些細なものは日々生じ、些細なものでも放置していては、それを増幅されることとなる。そうなれば、乙姫が封じている『海の悪魔』に力を与えかねない。
そこで活躍するのがニューディ君である。ニューディ君は、乙姫と接触し、その『欲望』の種を喰らう。例えば竜宮の外に出たいとか、乙姫を止めたいとか、普通の女の子に戻りたいとか、そういうった『叶えられるはずもなく、されど消し去ることのできない欲望』を、彼は食らうのだ。
これは残酷なことでもなく、乙姫の心の安寧を保つのには、どうしても必要なこととなる。
竜宮の玉座は、今日も乙姫の傍にある。彼が何を思うのかは――その表情からは、うかがえない。
- 『竜宮の玉座』、ニューディ完了
- GM名洗井落雲
- 種別設定委託
- 納品日2022年08月07日
- ・カイト・シャルラハ(p3p000684)
・カイト・シャルラハの関係者