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<死屍派>頽廃のウェヌス
登場人物一覧
名前:飴村 偲(あめむら しのぶ)
種族:旅人
性別:女性
年齢:unknown(外見年齢30代半ば)
一人称:わたくし
二人称:あなた様、おまえ様
口調:です、ですわ、ですのね
特徴:静羅川立神教『死屍派』No.2、再現性東京:希望ヶ浜在住
設定:
再現性東京202X街希望ヶ浜地区に存在する静羅川立神教の『
死屍派ではNo.2に辺りレトゥムと呼んだ真性怪異を信仰している。
長く伸ばした薔薇色の髪を纏め上げた黒衣の淑女。大きなツバのある帽子を被り扇子で口許を隠している。
死屍派閥の証である赤い彼岸花の意匠が黒衣には刻まれている。赤い色は死屍派でも好まれるものであると宝飾の類いも赤を好んで使用している
一見すれば社交界などで見かける美しいレディである。外見のみを見遣れば30代半ばにも見える女は実年齢も不詳である。
その外見そのものの通り希望ヶ浜では通信関連の会社を所有する飴村一族の女当主。女社長であり、跡取り息子を『不慮の事故』で亡くしていた。
その名字から推察できるとおり、彼女は『飴村事件』と呼ばれたオカルト掲示板に書かれた『中身も存在していないのに皆知っている気がする恐ろしい口にしてはならない怪談』に大いに関わっていた存在である。
オカルト掲示板に記載されている情報に寄れば飴村事件と呼ばれるきっかけとなったのは『飴村ビル』だから『飴村さんと言う人が亡くなったから』ともされている。
それは大半が真実であり、飴村 偲の一人息子は『静羅川立神教』の『死屍派』の神体をその目に映して無残な死を遂げたのだ。
その死骸は飴村ビルと呼ばれていた当時の偲所有の雑居ビルに放置され、変死体が発見されたというニュースに掲載されたのだそうだ。
彼女は息子の死を真性怪異――レトゥムからの救済であったと認識し、彼は『異世界』で幸せに暮らしているのだと認識している。
故に、女はレトゥムを恨むこともなくその巨大な財産を有り余るほどに死屍派閥に注ぎ込み、レトゥムを支える事こそが最も有意義な過ごし方であると認識していた。
そう。偽りだらけのこの場所に本当の救済が訪れるまで、レトゥムを支えなくてはならない。
嘘ばかりで塗り固められたその場所に真実の愛と誠を捧げるために。