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<花蔓の鬼・if>白檀の香は漂いけりな
登場人物一覧
名前:兎円居 柏丹(うのまどい びゃくだん)
種族:旅人(パラレルワールドの鬼人種)
性別:男
年齢:unknown
一人称:俺、私
二人称:貴様、貴殿
口調:だ、だろ、だろうな/です、ます、でしょう
特徴:パラレルワールドの神威神楽出身、神威神楽の武家『兎円居家』当主
設定:
すみれの実母。彼女がパラレルワールドの『澄恋』そのものである為に、舞台は異世界であるが混沌世界と酷似している。
パラレルワールドの神威神楽の名門武家である兎円居家の当主。代々、刑部省に人員を輩出し獄人でありながらどの様な死地でも生きて返ってくると主へと誓う忠誠心を評価される名門。
八百万らからは獄人ではあるが使い勝手の良い駒として重宝されていた。獄人が差別されていた頃からもその名声は高く、御所に出仕する者もよく見られたらしい。
刀に一筋であったため、妻を娶る事が遅れた柏丹は花街『瓊枝』で見かけた芸子『彩芽』に一目で恋に落ちた。
彼女を口説き落とすために日々、瓊枝に通いその情熱で彼女を口説き落とし、子宝に恵まれて幸いに過ごしている。
一人娘であるすみれのことを溺愛し、彼女のために良縁を結ぶために日々研鑽を重ねるほどに評判の『親馬鹿』であった。
妻のことも愛しており、夫婦仲は良好。妻と娘との幸せな生活を送るために神威神楽の平和を守ると決意し、政務にも積極的に携わっている。
その為か兎円居家は『八扇』でも其れなりの地位にあるらしい。
夫婦円満、良縁に恵まれたとして地域からも評判であり兎円居家は『ああいう家族なりたい』と噂されるほどなのだという。
自身等の愛の結晶であるとして夫妻より蝶よ花よと育てられたすみれは幼い頃から定められていた許嫁との幸福な婚姻を結ぶまで至ったのだ。
すみれが召喚されてからというものの、酷くショックを受けて泣き濡れていた父ではあったが、
よくよく考えれば愛おしい妻『彩芽』との新婚生活をもう一度送れるのではないかと考えたらしい。
澄恋の『父』であった柏丹と比べれば非常にポジティブであり、明るく笑顔の似合う男なのだ。
世界が与えたIFの姿だとすれば此れはあんまりだと感じてしまうような――そんな、幸せそのものが其処にはあった。