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天浮の神託巫女

登場人物一覧

越智内 定(p3p009033)
約束
越智内 定の関係者
→ イラスト

名前:浮・妃憂(ふう・きゆう)
種族:亜竜種
性別:女性
年齢:14
一人称:わらわ
二人称:おぬし
口調:じゃ、じゃろ、じゃよ?
特徴:亜竜種の里『天浮の里』出身、竜覇(氷)
設定:
 神威神楽の程近く、廃滅病より逃れた神ヶ浜遠洋、深海に位置していた『天浮あまうきの里』出身の亜竜種。里長・浮家の跡取り娘。
 水竜信仰の里である天浮の里は水竜を祖とするとされており深海より地上へと繋がる洞穴を拠点としている。
 海洋王国にも伝わっていた『渦潮姫』伝説や神威神楽では水神とも呼ばれた滅海竜『リヴァイアサン』を祀り、代々護り続けてきた。
 神威神楽の統治者とも縁深く、霞帝以前の天子達には『水神信仰の隠れ里』として認知されていたらしい。

 渦潮姫と滅海竜を祀る2柱の家系を統治し、里を良き方向に導くことこそが浮家の役割である。
 海の調停者の名を与えられていた――が、事態が一変したのは遙か昔のことであるそうだ。それは廃滅の呪いを宿した女が里を訪れた事に起因する。
 その女は滅海竜の巫女であると称し、竜との語らいを行う事が出来た。
『天浮の海媛様』と呼ばれたそれは『竜の器』と成り得る存在の躯を代々借り受けて里に神託を齎した。
 妃憂が生を受けてからは『海媛』は姿を見せては居なかったがリヴァイアサンが封じられてから彼女が直ぐに現れたのだ。
『今代』の海媛の名はカンパリ=コン=モスカ。彼女を支える事こそが浮家の役割であると妃憂は実感した。
 海媛の代わりに里の神託を受け続けた彼女は外の様子を幼馴染みから聞き愕然とする――滅海竜を封じた者達が海を害し観光地を作り上げたのだと。
 リヴァイアサンは酷く怒り狂っており、渦潮姫は悲しみ泣いていると海媛はそう告げたのだ。
 ……その様な神託があったことを妃憂は知らない。だが――

「わらわは所詮、海媛様の代替品よ。海媛が帰還した今、為せるのはその御身を支えるのみ」

 海媛の帰還に際して新たなる神託が下ったのであれば致し方有るまい。
 妃憂は祭壇に立とうとも『神託』を一度たりとも聞いたことがなかったのだから。
 神威神楽との交友さえ数代前から途絶えていた。今や投手であった浮家の立場は形骸化しているのだから。

「のう、もしも里に危険が迫っているのであれば力を貸してくれんかの?
 わらわは里を愛して居る。神威神楽の双子巫女よ、それから神使よ。わらわに里を護る為の力を与えて欲しいのじゃ」

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