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天浮の『渦潮姫』

海の竜の寝床

登場人物一覧

カイト・シャルラハ(p3p000684)
風読禽
カイト・シャルラハの関係者
→ イラスト

名前:『渦潮姫』卯ノ花(うのはな)
種族:亜竜種
性別:女性
年齢:unknown
一人称:私
二人称:あなた
口調:だ、だよ、だよね?
特徴:亜竜種の里『天浮の里』出身、竜覇(氷)
設定:
 神威神楽の程近く、廃滅病より逃れた神ヶ浜遠洋、深海に位置していた『天浮あまうきの里』出身の亜竜種。
 水竜信仰の里であり、旧くは『渦潮姫』や『リヴァイアサン』を祀っていたとして知られている。知られている、と言えど神威神楽の霞帝『以前』の統治者のみである。

 代々、渦潮姫をお祀りする家系に生まれた彼女は『生きた渦潮姫』の依り代、神子として里で深く信奉されていた。
 彼女そのものは渦潮姫(水竜様)ではなく、あくまでも信奉者の一人である。
 共に信仰の的である『リヴァイアサン(滅海竜)』の神子である氷雨とは幼馴染みであり並々ならぬ思いをその胸に懐いていた。
 ――が、現在は渦潮姫の依り代であるという身の上であるために氷雨とは深い交流を行っては居ない。

 随分と変化したフェデリア海域の事は『天浮の海媛様』より耳にしており四番街(リヴァイアス・グリーン)にはどうしても心惹かれる。
 里の者達に黙って四番街に顔を出すこともあるが、そのたびにこっぴどく叱られている。
 基本的には明るく穏やかなおっとりとした性格。誰にでも好かれ、属性を強いて述べるならば中立・善。

 ……ただ、特筆すべきは長らく廃滅病で姿を見せていなかった『天浮の海媛様』――今代の『海媛』カンパリ=コン=モスカが帰ってきてから卯ノ花の様子は変化した。
 まるで本物の渦潮姫のように振る舞い、酷く悲しげな顔をするようになったのだ。
 己の躯は深き海の底で眠っていると口にして、里の祭壇で祈りを捧げる毎日である。
 幼い頃より懸想していた氷雨の事は海を荒らす不届き者であるかのように認識し毛嫌いし、まるで『流れを操る』力を有したかのようにも見せている。

 カイトは彼女と出会ったならば気付くだろう。
 彼女こそ『渦潮姫』様そのものだ、と。だが、有り得るわけがない。
 封じられた竜がこの様な場所に居るわけがない。
 まるで『人の願いがそう見せかけている真性怪異』のような有様で彼女はそう振るまい続ける。その身に神を降ろしたとでも云う様に。

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