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『地の至宝』翠玉
登場人物一覧
名前:『地の至宝』翠玉(ツェイユー)
種族:亜竜種
年齢:Unknown
性別:女
一人称:アタシ
二人称:呼び捨てorアンタ
口調:(建前)~でしょう、でしょうか など /(本音)~だ、だね? など
特徴:
地竜集落ペイトに住まう亜竜種。
生まれながらにして記録・記憶に特化した特殊なギフトを持ち、敬われる存在。
記録媒体の少ない覇竜において、ペイトの地形をそのまま利用して壁画として記録を残し続けている。
いつの頃に生まれ、いつの頃からその役割を熟してきたかの詳細は不明。
覇竜の里が持つ様々な歴史を独自に集め記憶・管理している。
「記録ってのはね、どれだけ長くそれが残っていくのかってのが大事なんだ。
人の記憶ってのは薄れてく。記録ってのは、疎かにするとすーぐに消えちまう。
――だから、ずっとずっと先まで、そこに残すためには色々と手段が必要なんだ」
涼し気な風貌と感情の起伏を乗せることの少ない表情、その出生や立ち位置に至るまで。
初見の者は恐らくは謎に満ちた地の至宝――と考えがち。
もちろん、本人もその方が面倒事が少ない、ぐらいに思っている節もあるだが。
その実態は豪放磊落で猪突猛進。
細かいことを気にせず、相手が誰であろうと一切こびへつらうこともない。
「悪かったね。アタシがアンタらの思ってるような人間じゃなくて。
でも今回ばっかりはアンタらのせいだ。
――記録ってのは、大切に残さなきゃいけないんだ。
それを踏みにじるってんだからしかたないよ。
さぁ、殺してあげるから死にたい奴からかかってきな」
イレギュラーズに対しても外から来た連中か、ぐらいにしか思っていなかった。
――だが。
「書物、というのですか? なんと……うぅん……
これだけの量をこれ1つに詰め込めるのは素晴らしいですね!
それで? これは一体、どんな方法で作れる?
何? 植物? 植物からこれができる? 本当か!?」
初めて書物を見た時の彼女の様子は、初見の者を――否。
彼女を知っている者すらも驚かせるには充分であった。
取り繕う間もなくその本質を見抜き、そして魅せられ。
以降、利便性を知った彼女は何よりも第一にそれを求め、望んでいる。
記録を主な仕事とするのであれば仕方のないことだろう。
・ギフト:転写水鏡
見たものやかつて知り得た知識を劣化なく写真のように完全に再現するギフト
水鏡の名の通り「水のある場所」かつ「集中できる空間」でなければ使えない