SS詳細
星茨の眠り魔女
登場人物一覧
名前:『星茨の眠り魔女』スレピア・リュマアユルサ(Slepir Lyumaayulsa)
種族:精霊種
性別:女
年齢(或いは外見年齢):不明(外見は15歳ほど)
一人称:わたくし
二人称:あなた、呼び捨て/(対ポシェティケト)お嬢さん、子鹿、ティティ
口調:~ね、~なの、~かしら?
特徴:オパール色の煌めく綿菓子のような髪、頭に黒い星茨、瞳を閉ざしている、金のアイシャドウ、いつも眠たげ
設定:
スレピアは眠り魔女。
いつも瞳を閉ざして、眠り羊『ドルンレースヒェン』の背にもたれて移動する。彼女が自ら歩くのは、きっとお茶会の席に着く時やフカフカなベッドに移動する時くらいだろう……と、彼女を昔からよく知っている者等は口にする。
だって彼女の口癖は――
「ふあ……ねえ、もう休んでもいいかしら? わたくし、とっても眠たいの」
スレピアは
前髪だけはストレートな白い頭を、星茨と呼ばれる黒い茨が星の環のように浮かんでぐるりと一周している。近付いてよくよく見れば黒一色ではなく、小さな星々がチカチカと囁くように瞬いて見える筈だが――
「ねぇ、だめよ。近付きすぎては、わたくしのようになってしまうわ。
ああ、ごめんなさい。怖がらせてしまったかしら? はふ……あまりにも眠たかったから、つい」
……等とは口にするが、彼女の瞳はいつも閉ざされている瞼の下にちゃんとある。闇に近い程に深い藍色の瞳は幾つもの星の煌めきを湛え、満月の日のみに開かれる――と言うのも、昔から彼女を知る者の言であり、定かな情報ではない。
スレピアは森の奥深くに住んでいる。
眠りを妨げられるのが嫌いな彼女の
茨の中心部にはスレピアの家がある。快適な眠りが約束されている小さな家で、家の前には小さな池があり、満月の夜は眠り羊とともに水浴びをする。
スレピアはふかふかと子供が好き。
自身は140cm程しかないが、ポシェティケトのことは子供だと思っている。そのため、優しく接する。
髪が似ている点もお気に入り。
スレピアは穏やかな魔女である。
――愛しい眠りを妨げられなければ。
おまけSS『森に棲む魔女連とスレピア』
《月光蝶々の魔女・エルマー》が魔女仲間と共に発足した《森に棲む魔女連》という名前の秘密クラブ。
『森に棲む』『魔女』といいつ、厳密には老若男女誰でも参加は可能で居住場所は問わない。
会合内容はなんのことはないただの仲良し同士のお茶会だが、魔女が数人集まれば中々際どい悪巧みだってする。
魔女連参加のルールはただひとつ。
『お茶会中に殺し合いはしないこと』
メンバーは長命種が多いため、クラブの歴史は意外と長い。
スレピア自身も長命種であるため付き合いは長く、彼女自身は穏やかな性格(喧嘩したりする暇があるなら寝ていたい)故に基本的に穏やかに微笑んで聞き手に回っている。――決して寝ているわけではない、と彼女は言っているが……眠っている時もあるのでは? と思われている。