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SS詳細

【エルフレームTypeTiamat】ルクレツィア

登場人物一覧

ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)
タナトス・ディーラー
ブランシュ=エルフレーム=リアルトの関係者
→ イラスト

名前:【エルフレームTypeTiamat】ルクレツィア=エルフレーム=リアルト
種族:魔種(秘宝種)
性別:なし(女性型)
年齢:不明
一人称:私
二人称:貴方、~さん
口調:~ね、~よ、~なの、~なのよね?
特徴:スタイル抜群、妖艶、歌姫、世話好き、意識が高い
設定:

 ――もしも貴方達の未来に破滅が待っているのだとしたら、私がその時まで、この胸に貴方達を抱き続きましょう。
 終わりの時が来るまで。柔らかな幸せに抱かれながら、どうかどうか、幸せな結末を――

 かつて古の時代に生み出された『エルフレームシリーズ』。TypeTiamatと名付けられたのが彼女、ルクレツィアだ。
 強力な短期未来演算システム、『エヌマ・エリシュ』を搭載した彼女は、エルフレームシリーズの皆を抱く、母なる存在として、人類の守護者となるはずであった。

 ――見えるのは破滅。避けようのない破滅。抗いようのない破滅。あなた達が苦しみ潰えるのを見るのは忍びない。
 どうか、どうか、私に身を委ねて。終わりの時まで、共にありましょう――

 
 だが、彼女は、ある日突然狂気に陥った。エヌマ・エリシュが見せたのは、抗いようのない世界の破滅。人類の終焉。何度も何度も繰り返される、破滅の情景――守るべき人類の破滅を何度も目の当たりにした彼女は、ある日突然、そのストレスの許容量を超過し、『壊れた』のだ。

 人類が破滅するならば、自分がその時まで管理し続けよう。
 破滅が避けられないのならば、せめてその瞬間まで、何も知らぬ赤子のように、母なる海の中で安らかな日々を。

 だが、それは当時のエルフレームシリーズの制作者が望む回答ではなかった。反旗を翻したルクレツィアは、結果としてそのまま封印されることとなる。長き時を経て、ブランシュの覚醒のタイミングで連鎖するように目覚めたルクレツィアは、かつての解をその胸に秘めたまま、再び活動を開始する。その時、彼女は――すでに魔種と化していたのである。

 ――ああ、愛しい人の子。私の腕に抱かれて、眠りましょう――

 
 名目ともに人類の敵となった彼女は、魔種として呼び声を発しながら、己の解に従い人を救うべく暗躍し続ける。
 永遠の幸福、破滅から目をそらし緩やかな自死を迎える、偽りの千年王国を築くために。
 
 ああ……わたしももう、このうたに、抗う事ができない様だ……。

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