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SS詳細

アーカーシュ調査チーム特務派・第13部隊隊長ルナリア

登場人物一覧

ムサシ・セルブライト(p3p010126)
宇宙の保安官
ムサシ・セルブライトの関係者
→ イラスト

「い、一番乗り逃した~~~~っ!!
 アタシがラド・バウで頑張ってる間に、いつの間に新天地の調査なんて始ってたの!?
 しかも、空飛ぶ島アーカーシュ!? すごい、コミックとかムービーで見たような話だわ!
 うう、何とかアタシも調査に行きたい! 一番乗りは逃したけど、一番に謎を解き明かすのはアタシなんだから!
 ……でも、どうしようかしら。ううん、いったんローレットに合流して、ローレットのメンバーとして探索に……?」
 そう悩んでいた彼女に声をかけたのが、『特務大佐』パトリック・アネルの擁する『特務派』であった――。

 話を整理しよう。ラド・バウにて日々研鑽を積んでいた彼女、ルナリア・スターライト。そんな彼女がアーカーシュの調査事業の事を知ったのは、つい最近の事である。
 アーカーシュの調査事業は、鉄帝の誰でもが参加できるというものではない。未知のフロンティアであるが故に、相応の実力を要求される。
 実力、という点では、ルナリアも充分であったといえる。だが、自身をねじ込むだけの『コネ』は、まだまだいちラド・バウファイターであるルナリアには足りなかった。

 そう言った理由で出遅れたルナリアであったが、しかし持ち前の好奇心は脚を止める事を許してはくれない。どうにかアーカーシュの調査にうつれないか――そう考えていた彼女に接触したのが、特務大佐パトリック。厳密には彼自身が接触したわけではなく、『特務派』のスカウトマンによって、特務派の調査チームに勧誘されたのだ。
 特務派としては、自身の派閥に有能な人材、特に『歯車卿』に与するわけではない、独自の勢力を築き上げたいという思惑があった。ルナリアは実際に優秀な戦力であり、『歯車卿』に与するわけではないフリーの人材だ。そう言った人物こそ、特務にとっては垂涎の戦力であった。双方の思惑から、ルナリアの特務派所属と協力はとんとん拍子に決まった。

 かくして、第13調査部隊の隊長としての役割を任されたルナリア。今はまだ、アーカーシュに渦巻く何かに気づくことはない。
 ただ、仮にどのような思惑があったとしても、ルナリアならばいつものように突破できるだろう。
「一番最初に、私が最奥にたどり着くんだから!」
 ルナリアの快活な性格に惹かれた第十三部隊の士気は高い。彼女たちなら或いは赫々たる戦果を、得ることができるかもしれない。ルナリアたちの冒険は、今始まったばかりなのだ。

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