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SS詳細

PC分析表(ヤツェク・ブルーフラワー) 胡狼蛙ver.

登場人物一覧

ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)
最強で最高のダチ

・印象
 ギターの弦を弾き、高らかに歌いながら世界を歩き回る渡り鳥、或いは吟遊詩人。
 そこにスリルがあれば口笛を吹き、誰かが悲嘆で泣けば涙の理由を変える気持ちが良い男。それがヤツェクという物のであるか。
 口が上手く回り、飄々と流せるからこそ彼の本質は見つけにくく、悟られにくい。本人もそれを理解して更に仮面の強度を上げる。
 己を「演じる」という事にも年季が入ってきた。何よりも義を重んじ、悪を挫く者で騎士然として在りたかった。ロマンチストだろうが今からでは難しいと思われようがこの熱はずっと、ずっとヤツェクの心の中で燻っている。
 演じる事は出来ても、己を騙しきるまで至れはしなかったのだ。
 そしてそれは意外な所で願望が具現化される。ROOの世界において、かつて神話の時代に名を残した英雄が名乗った名、『ウーティス』。自身を誰でもない者と名乗り、騎士として剣を握る。
 経験してしまったからなのか、何か基点があったのか。やりたかったこと、こうで在りたかった自分になれたからか、で塗り固められた柳は、固く、熱い、という剣に変わろうとしている、かもしれない。

・長所と分析
 歳を重ね、見た目通りのキャラクターというのは貴重なのではないかと思います。
 あくまで個人的な考えではあるのですが、PL以上の経験、深みを出すロールプレイや行動は時に全ての対応が難しくなる時があるかと思っております。
 ロマンチスト、隠れ熱血という設定等も上手く織り交ぜて動かしている様はとても参考になるし、ヤツェクさんというキャラクターを楽しく眺めさせて頂いております。
 相談でも意見を出しつつ己のやりたいことを率先と出しているイメージ。ロールプレイと相談のバランスが上手く保たれてる様にも見られます。

・プレイスタイル
 PCのイラストより、関係者イラストから設定委託、設定の補強という遊び方重視で入れそうな依頼には予約してシナリオ遊びが強いというように見受けられました。
 外的要因で発生する物語というよりは、ヤツェク・ブルーフラワーという人間の内面を主題にした設定・物語をゲームの進行と共に深めていくスタイルなのかと。その上で酒飲み友達の女性やぬいぐるみを抱いた少年という関係者が生まれたのかなと勝手に見てました。

・その他雑記
 如何でしたでしょうか。
 ナイスなイケオジ! その裏には少年の如く熱い心を持った男。葛藤も老練も楽しめる動かすの大変そうだけど凄く楽しそうなキャラクターです!
 ROOでの仮想の自分を作れるようになって更にその願望に火が付いたのではないかと、今後のおじさんの行方が楽しみですね……。
 カウボーイハット大好きなので、ガンマン風な格好も見たいと思いつつ、今回はここで終わろうかと思います。ありがとうございました。

・おまけ『風に吹かれ、尚この心は熱く』
「お疲れ様でした、それではここに署名を」
「おう、ここにおれの名前でいいんだな……っと」
 職員から受け取ったペンで名を記し、サッと返す。「ありがとうございます」と受け取れば、髭を蓄えた壮年の男性はニカッと気持ち良い笑顔を浮かべて頷くだろう。
「本日はこれで終了となります。御足労掛けまして……」
「あぁあぁ、いいってことよ。終わりってなら今日はなんも無し! ちょっと飲んで帰るとしよう。アンタもどうだい? 乾杯は一人じゃできないからな!」
「あっあっ……行きま……ごほん! ま、まだ職務中ですので……申し訳ございませんが……」
 ちょっと行くの悩んだ職員が先輩に睨まれてるのを自覚し慌てて言い直す。そのやりとりに呵呵大笑しながら空いている席に着き酒を頼む。
 手待ち無沙汰に分析を眺めてみれば書いてあるのは隠している己の内面。
「燻っている、ねぇ」
 燻っている、あぁそうともさ。年月進むにつれて自分のも深まっていく。なんなら舞台も立てるんじゃないかと思うぐらいに。コツは素も交ぜること。全てを嘘にしないことだ。
 幾つになっても消えない炎は弱くなっていく所か年々強まっていくばかり、まだまだこの人生、楽しませて貰えそうでヤツェクはジョッキに入った酒をご機嫌な顔で喉に流し込むのであった。

  • PC分析表(ヤツェク・ブルーフラワー) 胡狼蛙ver.完了
  • NM名胡狼蛙
  • 種別SS
  • 納品日2022年04月28日
  • ・ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093

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