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SS詳細

PC分析表(トスト・クェント) 胡狼蛙ver.

登場人物一覧

トスト・クェント(p3p009132)
星灯る水面へ

・印象
 柔和な笑顔と彼の周りに流れるゆったりとした雰囲気は、張り詰めた空気も優しく解してくれる。
 オオサンショウウオの身体に人間の胴をした青年は戦場の空気に似つかわしくない程の優しさを持っていた。
 特異運命座標イレギュラーズとしての突然の召喚で故郷から離されてしまった彼は、故郷への帰る道すがら、誰かの為となるならば特異運命座標としての活動も頑張ってみようと決意する。
 意思無いままに喚ばれても他を慮る気持ちは変わらない所にトストという青年の人柄が出ている。
 トスト当人に何かしらの過去は無い、無いのだ。問題はそこではなく、故郷である地底湖にある。
 地底湖で暮らす部族そのものがある者の策謀、欲の過程で生まれた籠であった。
 当人達が知らぬままに全て管理された籠は一見平和に見える。それで暮らしていける事は幸せな事なのか。私には判断できないが、全てを知った時、地底湖の住人は何を思うのか。
 そしてこの中で最もイレギュラーだったトストの召喚。外に出た彼は緩やかに歪み続く故郷の"終わり"となるのか。

・長所と分析
 真面目な戦闘依頼にも参加するが、どちらかというと日常で平和的な依頼に参加する事が多い様に見られる。
 本人自体に何か厄があるわけではないが、その背景が黒いタイプ。
 その警戒心と緩やかさは閉鎖的な環境から、優しさはのんびりと作られる地底湖の雰囲気から。PL様のゆったりと動かしたい雰囲気が上手く当てはめられた設定である。
 緩急つける物として、その背景に幾らかの怪しい影が散りばめられている。
 地底湖の存在、マリアンという錬金術師。何れも現時点では解決していない事柄である。ここをどう動かしていくかでトスト・クェントという青年の心情も変わっていく事となるだろうか。

・プレイスタイル
 のんびり焦らないプレイスタイル。
 参加したい依頼に参加し、相談でキャラクターを見せながら遊んでいく。ステータスを頻繁に変えるということは無く、その時に出来る事を探していく印象があります。
 外部では広く交流する余裕を持ちながら、自身に違和を感じられたら閉じて休める判断ができる。ここが意外と大事な事で、ついつい開いてしまいがちな交流スペースではあるが、休むべき所の判断が難しいので見習いたい所であります。
 優しい故に積極的に行くことが少ないのか、楽しそうな所を眺めているのが好きというイメージ。

・その他雑記
 如何でしたでしょうか。
 トスト君も仲の良い子が出来たみたいで楽しそうに何かしたいなぁという呟きをしている所を眺めておりました。
 彼の物語が進み、背景諸々進行して尚、私は彼には優しい貴方であってほしいと勝手に願っております。(あくまで個人の思いです!)
 その一方で、バニー姿等欲望に忠実な所もとても楽しく見ております! これからも色々着せてください!!!!
 と言ったところで今回は終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

・おまけ『水底から眺めた水面』
「あ、はい、ここですね」
 サラサラと名前を記して職員に渡す。
「それでは本日はこれで終了となります。お疲れ様でした」
「お疲れ様でした〜」
 職員のやや固めの定型文挨拶にトストの間延びした声に、流れる空気の差異が際立つ。
「ほんと受け取るだけだったんだなぁ。まだ明るいしどうしようか」
 ローレットから出て空を見上げれば、まだまだ明るい日差しがトストの視界を僅かに奪う。慌てて手をでこに当てて日陰を作る。
 特異運命座標としての歴も長くなってきた。つまり地上での生活も同等に続いてきたということ。彼処に居た頃にはこんなにも長い事太陽の光を浴びる生活になるとは思ってもいなかった。
「なにか、買って帰ろうか」
 マーケットに出て屋台で売られていた食料を袋一杯に買い込み住処に帰る。小休止の間に貰った分析表を覗き込めば。
「やっぱり書いてあるよなぁ」
 錬金術師とそれを取り巻く地底湖の存在。トストの故郷。
「さて、どうなることやら」
 舞台の上のは何も知らない。疑問に思う事はあれどまだ何も知らないのだ。
 外から見た自分は未だのんびりと生活している。全てを知った時、進むのか、見なかった事にするのか、全ては彼が決める事。
「全部終わっても、笑って過ごせる様にはしたいよね」

  • PC分析表(トスト・クェント) 胡狼蛙ver.完了
  • NM名胡狼蛙
  • 種別SS
  • 納品日2022年04月27日
  • ・トスト・クェント(p3p009132

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