天衣無縫

登場人物一覧

名前：サクラ
一人称：私
二人称：～君
口調：だ、だよ、だよね？
特徴：朗らか、明るい、バーサーカー気質
設定：
　ネクストにおけるサクラ――彼女は正義の聖騎士が一人である。
　彼女は現実側の立ち位置と極めて似ている。
　祖父より続く正義を重んずる騎士の家系に生まれ。
　正しきを墓標する国家の騎士として、この世界に在る。

　しかし――彼女の奥底には些か強者との斬り合いを好む――『ある人物』の様な側面が主格として存在している。現実のサクラも似たような所があるがR.O.Oの彼女は闘争面にこそむしろ傾いていた。
　初めて死合の中に身を投じた時、何も思わなかった。
　むしろ死に近しき線を潜る度に胸に過る高揚感が抑えきれぬ程であった。
　そして己が内に在るその気質に関して彼女自身も気付いている。
　しかし特に恥じる事はなく、思い悩んでいる事もない。軽々しく口に出す事もないが。

　己は『そういう者』なのだと理解して今を生きている。

　外道ではなく。悪ではなく。無意味なる混沌を撒き散らす気質でもないが。一歩間違えれば人斬りに傾きかねない渇望はしかし、周囲の環境により暴走しなかったとも言える……特にそれは、馴染みたるスティアの存在が大きかったかもしれない。
　R.O.Oのスティアは共に騎士として、より身近な存在であった。
　懇意たる彼女の存在が常に近くにあったからこそ。
　サクラの魂はまるで引っ張られる様に一介の聖騎士として在り続けられて――『今』の彼女に至る。
　心中にありし正義と、本能の儘に渦巻く闘争欲が混在し、しかし反発しあっていない。
　自然と共存し合い無理な縫い目も全くない天衣無縫たる存在。
　それがR.O.Oの――サクラだ。

　彼女にとっては休日に友らと紅茶を共にして『楽しい』と思う事も。
　死闘を心のどこかで『楽しい』と思う事も――何一つ矛盾せぬ。
　或いは。死闘を演じた直後に友と紅茶を楽しむ事もまた出来るかもしれない。

　現在は正義国の聖騎士として勤めを果たしており、その中で培われた剣技は繰り返す死合の中でこそ磨かれ、独自の剣術とも言うべき領域に達している。
　全霊を投じた時に見せる切っ先は騎士らしかぬ気配が纏い。
　現実に存在する『ある人物』の一端の様な――気配を醸し出すとか。