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SS詳細

PC分析表(志屍 瑠璃) 胡狼蛙ver.

登場人物一覧

志屍 志(p3p000416)
天下無双のくノ一

・印象
 ステータスページを開いた時に、立ち絵の所で『こんなツラをしているが、闇市は爆死している』という場面からのキャッチコピー欄の『遺言なら、あとでいくらでも聞いてあげるわ』を見てちょっと笑ってしまった。
 偽善者であり偽悪者、善性と悪性という相反している要素を主題に置くキャラクター、それが志屍 瑠璃である。
 元々の世界では悪の組織に属していたウォーカー。此方に飛ばされた事で役目が開放されたとあるが、彼女のSSや設定を覗いてみれば元々その仕事はやりたくなかった、役目だからこなしていたというふうに見受けられた。
 だがそれとは別に『悪人でも幸福になっていい』、『悪人でも殺したくはない』という断罪に対する忌避感を表に出さないために、眉一つ動かさずに葬る心の盾を用いているのか。同時に任務と割り切って意思を殺し、己の善性から目を背けた故の偽悪というのとなのだろう。
 上記の通りならば、記憶を読み取りその亡骸の思念を引き受ける事が、どれだけキツいことなのかよくわかることだろう。
 涼し気でクールな彼女の仮面の下でどれだけの涙が零れたことか。絶妙なバランスの上で成り立っている心は、何時しか崩れ落ちてしまう可能性もゼロではない。

・長所と分析
 外部交流においては探究心と言って良いのだろうか。気になる事は聞いたり意見を述べたりしているイメージがあります。
 基本的に物腰は丁寧で真面目な委員長タイプ。与太的な絡みも同じテンションで行うので淡々とした印象があります。
 堅苦しい、とは別のベクトルなので気楽に冗談も言い合える。しかしたまにマジのリプが来て(私が)正座する。そこもまた魅力なのだろう。
 ゲーム内では悪属性の依頼でよく見かけ、その中でも助ける所は助ける、手に掛けるなら掛ける。その場の流れに柔軟な対応をしながら最善を求める、つまるところキャラクターらしい動きをしているなと。

・プレイスタイル
 外部交流多めのマルチプレイヤー。我を出す所は存分に出し、相手の話を聞く時は聞く。
 真面目で丁寧な物腰は時に堅いイメージも彷彿させるかもしれない。
 PLとしてのノリは良く、外部の流れで流行った服装等をPCに着せたりしているイラストは多々見られる。せくしぃ……。
 誰かと足並みを揃える事もするが、ソロでグングン進んでいる印象。

・その他雑記
 如何でしょうか。
 私の中の志屍さんとは、クールで感情を殺しながら任務を達成する仕事人のイメージが強かったのですが、今回これを書かせて頂くに当たって見てみると、彼女の裏に込められた柔らかい部分を垣間見れた気がしました。
 目を逸らした先の偽善に囚われ、向き合った偽悪を否定し、今日も彼女は持ちうる技術で仕事をこなすと考えると可愛く見えてきますね。
 後は照れ顔とかポッキーゲーム顔も見たいと思いながら今回はここで終わらせて頂きます。ありがとうございました。

・おまけ『我に罪有りき、消えない咎はじくじくと』
「では此方署名になります」
「は、はい、ありがとうございます。それでは本日はこれで、お疲れ様でした」
「お疲れ様です」
 一礼する動作も様になっている女性、志屍 瑠璃は若くして所作も落ち着いており、容姿端麗で物腰も丁寧。職員からすれば高嶺の花と言ってもおかしくはないだろう。
 ローレットから出ていく背を眺めながら、何処か緊張していたのは彼女の美貌か、凛と張り詰めた空気からか。
「ちょっと休憩していこうかしら」
 照らす太陽の光を手で影を作りながら眺める。家に戻る前に陽気の下で陽を浴びるのも悪くはないだろう。
 見かけたドリンクショップで珈琲を購入し、ベンチに腰を降ろす。
 そういえば貰った分析表、と捲ってみれば成程と思いつつ目を瞑る。
「(偽善、か……)」
 亡骸の残留を読み取り、情報を抜き取る。死人に口なしであれど、抵抗も出来ず嘘もつかない記憶情報は口以上の信頼性能を誇るだろう。
 ここで己の心を殺して任務を全う、出来ればどれだけ良かったのだろうか。それが出来なかったから彼女はここまで苦しみ、善性を偽悪で塗りつぶさなくてはならなかった。
 手に掛けた者の幸せな光景を自分で消し去ってしまった呵責は自分の中で晴らすしかない。
「(表に出す資格なんて、ないのだから)」
 いつの間にやらカップの中は空で、ゴミ箱にそっと落としてその場を去る。
 今日も、明日も、何時の日も、彼女の職分は変わらず、仕事もこなしてみせるだろう。
 仮面の中の流した涙を知らせる事もせずに。

  • PC分析表(志屍 瑠璃) 胡狼蛙ver.完了
  • NM名胡狼蛙
  • 種別SS
  • 納品日2022年04月23日
  • ・志屍 志(p3p000416

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