ＳＳ詳細
PC分析表（唯月 茜音） 胡狼蛙ver.
登場人物一覧
- 唯月 茜音(p3p010256)
・印象
同じ漢字に異なる読み方。髪色は同じでも似てない顔立ち。兄妹であって繋がりは無い。
炊事や掃除、家事は完璧で人当たりも良く、器量もある。そんな娘が"兄様"と慕ってくれるなんて恵まれている、と思うだろう。
逆に言ってしまえば、血の繋がりも無い彼女等がどうしてそこまでの信頼と信用を持つことが出来たのか気になる所である。
現時点で齢15の少女にどのようなドラマがあり、どのような経緯があって"兄"の元へやって来たのか。それが明らかになる事も今後あるのだろう。
これ以外でも兄妹間でのやり取りも気になる所ではあるが、今回は唯月 茜音個人として気になる所を見ていきたい。
彼女の身に何があったのか。
先程記したが、この時点で15の少女が何らかの理由で義理の兄妹となって生活しているということは、それ以前に何らかのイベントがあったという事である。
それは大きなものではないのかもしれないし、さして重大な物かもわからないが、大きく慕う何かがここにあるのかと見ている。
・長所と分析
合わせのキャラクターを異なるプレイヤー同士で動かすというのは足並みを揃える必要がある程度必要であると思われる。
要望は素直に伝え、加えたい設定があればきちんと伝える。やりたい事があれば遠慮せずに言う。良い意味で我慢をしないのだ。
簡単に言える事であるが難しいのは諸兄等も分かると思う。且つ、無理に押し通す事もしないので一方的なやり取りにはならない。
自分の楽しいを貫きつつ、相手と共に楽しんでくれる寛容さがあるのだ。
兄という設定合わせのキャラクターが居るからか、交友が共通の人が多いと思われる。これから更に広がっていくと先が楽しみだと思わせてくれる人だ。
・プレイスタイル
設定重視スタイル。ある程度の拡張性は残すが、基本的に初めから地盤を固めて動く。
想定外な事があっても、その設定から外れない行動、思考をする。
依頼で他者交流もするが、イラストやSSで己の決めたルートを進めていく方が好みなのかと見受けられました。
しかし、
・その他雑記
如何でしたでしょうか。
出来るだけ己を排して書いたつもりでしたが、見直すと結構がっつり身内目線で書いてしまいました。
しかし書いたことは本当にそう見えており、楽しそうに闇市を回してる姿は面白いなぁと見ております。闇市運がすごい。
いつの日か兄妹が初めて出会った話等も見られるのでしょうか。勝手に妄想しつつここで筆を置かせて頂きます。ありがとうございました。
おまけ『往古来今、幸の故
』
「ありがとうございます。確かに受け取りました」
着物姿に流れる茶の髪。鈴の音の様な声に職員も何処か良い気分で分析表を渡す。勿論顔にも態度にも出さないが。
淑やかな雰囲気に此方も何故か背筋が伸びて失礼の無いように気が引き締まる。
「後は受け取りの署名だけお願いしても……？」
「承知致しました。こちらに記せば大丈夫でしょうか？」
手早く書類の署名欄を探し、聞き返すと職員も頷きペンを差し出す。
「ではこちらで失礼します」
サラサラと書いていく筆跡も綺麗で、非の打ち所の無い良家のお嬢様の様だ。
「あれ、読み方……」
思わず口を出してしまってからハッとなる職員にクスクスと微笑む茜音は、慣れたように説明する。
「何時も兄もお世話になっております。えぇ、これで相違ないのです。わたしと兄様は血が繋がってないので」
「こ、これは失礼を」
彼女には一人の兄が居た。共に
漢字は同じで読み方が同じということで、ここで疑問になる人も多いのだ。
「大丈夫ですよ」そう言える余裕があるのはもう慣れたである。
「確認お願いしてもよろしいでしょうか」
「おっと、はい……大丈夫です。お疲れ様でした」
一礼し外に出る。家に帰る前に買い物しようと思ったが日が差しなんとも暑い日だ。
「（日傘持ってくれば良かったな）」
マーケット近くのベンチで休憩しながら、手持ち無沙汰となったので分析表を読んでみれば。
「（大きく慕う何か、か……）」
慕うことにそんな大きな理由は必要なのだろうか。彼は"家族"だ。ならばこの気持ちも当然のもので、おかしな事は何も無い筈。
それにしても暑い、これは買い物も次の機会にした方が、と思った時。
わたしを呼ぶ声が聞こえた。こんな所でまで聞こえてくるとはと思いながらほんの少し期待を込めて顔を上げれば。
冷たいお茶の入った缶を二つ持った貴方が其処に居た。
意識せず笑顔を浮かべたわたしはやはりこのロクデナシを慕っているのだろう。
