SS詳細
PC分析表(ルビー・アールオース) 胡狼蛙ver.
登場人物一覧
・印象
『正義の味方』の正義とは何を持って正義なのか。問われれば各人様々な理想や答え、信念が挙げられるだろう。たった二文字でもそれの内包する意味は千差万別なのである。
ルビー・アールオースという少女にとっての其れは『人を助け、悪を討つ英雄』と設定に記されている通り、物語の中のヒーローをイメージされるものである。
しかし彼女にはもう一つの側面、行方不明となった幼馴染を捜すという役目があった。
幼馴染であるスピネルを捜すというのはそれこそ『人を助ける』ヒーローの役目であるのだが、彼女はそれを物語の中の英雄としてではなく、一人の少女、ルビーとして彼を求めていく所に、ヒーローでありながらヒロインとしての要素も込められて見えるのだ。
彼女達の仲がどんなものなのかは私に語る事は許されないが、どんなものであれヒーローも人間、一個人という良い意味で人間味を体現する特異運命座標なのだろう。
もしかしたら二人が再開し、共に歩み始めた時が彼女が目指す『物語のような英雄』への道の始まりなのかもしれない。
・長所と分析
油断すると印象の言葉が長くなりそう。と言うぐらいには分かりやすい、且つ燃える王道な道筋。
人による、というのは前提ではあるが、キャラクターに背負わせる重い過去、辛い設定等を抑え目に、幼馴染との再開とこれからに焦点を当てた魅せ方は見てる者を安心させてくれる。
これより後に試練や何かしらの過去は発見するかもしれない、或いは計画しているかもしれないがそれはそれとして乗り越えて欲しいと思わせてくれる魅力を出している二人である。
上記を筆した通り、救われない物語よりは希望のある未来という展開が好みなのかと感じました。
好きな物は好き、やろう!
これよりそれが好きだからそれを表に出していこう! と言うように、ブレずに自分の好きな設定を動かせるのは強みかと思います。
違う方向性ならば、違うキャラクターに任せれば良い。他のPCを拝見し、こうなのかなと思った次第です。
・プレイスタイル
前にグイグイ出ていくタイプでは無いかと見受けられました。しかし、受動的なだけではなく、自分にとって楽しそうな依頼があれば積極的に参加している所もあると、外部やゲーム内の貸部屋で拝見しているとわかります。
分析にもなるのですが、再会を果たしたSSの納品日より後はイベント毎に幼馴染とのイラストを作ってらっしゃる所等から、試練を乗り越えるという部分よりはその先に勝ち取った未来を動かしていく方が好みなのかなと思いました。
・その他雑記
如何でしたでしょうか。
完全に他からの評を排した私からの見立てでございます。あくまで私の解釈と分析となるのでご了承くださいませ。
白詰草の指環が似合いそうなルビーさんでしたが、なんとなく照れ顔とかも見たいですね。ただの願望だこれ。
これから先もドンドン幼馴染とイチャイチャしてほしいと思いつつ、ここで筆を置かせて頂きます。ありがとうございました。
・おまけ『ドン引きルビー』
分析表をお渡ししますね。
今回は依頼の受注では無く書類の引渡しだけである。受け取り胸元に抱え、礼を述べると酒場のマスターに空いてる席に着いても良いか尋ねる。
「ありがとうございます」
ハッキリと通る元気な声に頷き席に着くルビー。早速とばかりに書類を捲って暫く読み込んでいるようだ。
「えぇ……」
覗き見れば分かりやすく引いてる表情をしている。
「照れ顔って……なんでそんな見せなきゃいけないの」
独りごちるルビーの言葉にそりゃそうだと頷きつつも見たいからなぁとしか言いようが無い。
「試練かぁ……この先何があるかは分からないけど……」
指に嵌めた指環を一瞥し口元に笑みを作ればコロコロ変わる表情は希望を願い。
「スピネルとはもう離れたくないね」
この先も続く道、二人歩くなら怖くないと信じて。