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天蓋花の願い
登場人物一覧
- カナメの関係者
→ イラスト
名前:天蓋太夫
種族:魔種(トナカイの獣種)
性別:女性
年齢:二十代に見える
一人称:私、わっち
二人称:貴方、旦那はん、~さん、~様など様々。娘達は名で呼ぶ。
口調:敬語や郭言葉が基本で、崩すこともある。
特徴:普段は赤と紫の髪が美しい花魁。魔種の姿では大きなトナカイの角と禍々しい文様が顔に浮かび上がる。
設定:
高天京の遊郭『杜若亭』の花魁。
普段は気立てが良く心優しい人格で魔種ということを悟られないように生きている。
鹿ノ子とカナメの実の母親であり魔種。
何年も前に豊穣へとバグ召喚され娘達と生き別れた。
見知らぬ土地で娘達を探すも見つからず、美貌をいかし花魁として生きていくしかなかった。
彼女の願いは生き別れた娘達と一緒に暮らすこと。
その切なる願いがあったからこそ、ここまで生きて来られた。
転機となったのは、高天京での大戦だった。
カミツメという男に出会ったのだ。
彼は悲しい過去を背負う魔種であった。
己の無力さを嘆き、涙する日々。子供達へ募る想いは膨れ上がる。
それは天蓋とカミツメに共通する願いだ。
――娘達に会えるのなら。守れるのなら。この手を血に染めても構わない。
そうして、天蓋太夫は魔種となった。
カミツメとはそこから情報交換や隠れ蓑に使う等といった同盟関係にある。
鹿ノ子を育ててくれていたと知った時は、泣きながら有りっ丈の感謝を伝えたのだ。
この恩は返しきれないと出来る限り力になろうと尽力している。
そして、気になるのはカナメの所在。
カミツメが言うには、鹿ノ子もカナメもこの国に出入りするらしい。
特に気を付けなければならないのは、天香の坊を狙う輩が二人を害する恐れがあるという事。
最近ではその天香の坊が悪さを働いていると噂も流れている。
魔種となった今でも、生き別れた娘達と一緒に暮らすという願いは変わっていない。
危険が溢れる天香の坊から娘達を救い出し、己の力で全ての悪から娘達を守れるようにしなければならない。
母というものは子供の安全を常に思っているのだから。