SS詳細
星屑拾いのアクチュエータ
登場人物一覧
- イズルの関係者
→ イラスト
名前:タハト・タラト
R.O.O種族:星拾い人
性別:男
年齢:24歳
一人称:オレ
二人称:キミ
口調:だ、だろ、だよな
特徴:電脳廃棄都市ORphan住民、ギルド『崩れる蛇頭亭』所属、『星屑拾いの航海者』
設定:
自称を『星屑拾いの航海者』と名乗る青年。獣の耳と尾を有し、一見すれば獣種であるが彼は「違う」と首を振る。
その耳は世界の欠片を聞き、その尾は危険を察知して震え上がる――と彼は語るが事実はまた遠く。
電脳廃棄都市ORphanに存在するギルド『崩れる蛇頭亭』に所属し、ORphanで活動している『存在し得なかった存在・パラディーゾ』を注視している。
彼女達は皆、ORphanを拠点として別異世界の欠片を得られると言う情報を元に行動しているようである。
タハトは彼女達が求める異世界を『星』と呼び、其れ等を察知しイレギュラーズ達を導くことこそが自身の役目であると認識している。
立場を明確に示すとするならば、彼は友好的な存在と言える。彼は只、見たいだけだ。新たな世界と呼ばれるデータがどのように存在しているのかを。
ここから先はタハト・タラトさえも知り得ない『データ』である。
ヒイズルが神異による侵略を受けた際に彼は海洋王国よりヒイズルへの貿易の最中であった。つまり、世界が作り変わる刹那を彼は目の当たりをした。
それ故に、彼は一度は『この世界からデリートされた筈』だった身であった。何の因果か消去しきる事の出来なかったデータは蓄積し、電脳廃棄都市ORphanにて再構築された。
データはちぐはぐである。外見データは誰かの作ったアバターの没データが宛がわれ、精神との乖離を来す。
青年の外見はせいぜい15歳程度に見えるだろう。だがタハト・タラトは成人して暫くの年月を過している。
自身の外見が年若い頃へと変容していることをタハトは気付かない。
それが電脳廃棄都市ORphanに生まれ落ちると言うことだと知るのはイレギュラーズを前にして自身はバグデータだと語った俯きがちな青年、只一人。
気付かぬまま、タハト・タラトは今日もパラディーゾ達の世を追い掛けて日々を謳歌するのだ。……蓄積されていく膨大なるデータの中で。