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SS詳細

『疾風雷帝』クー・ドゥ・ヴァン・エクレール!

登場人物一覧

マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
マリア・レイシスの関係者
→ イラスト

名前:『疾風雷帝』エウラリア・レイシス
種族:旅人
性別:女性
年齢:マリアと同年齢
一人称:私
二人称:~君
口調:だ、だろう、かな?
特徴:「ふふん私はお姉……じゃない! クー・ドゥ・ヴァン・エクレール!」
設定:
「我が名はエウラリア! 疾風雷帝エウラリアだ!
 ――あらゆる物を灰塵と化す我が雷撃と暴風! しかと見よ!」

 エウラリア・レイシスはマリアの実の姉である。
 彼女は……マリアが混沌へ飛ばされる六年前に破壊神ロキとの戦闘で当時の十二の神盾八名と共に戦死したが……
 実は魂魄がハデスにより回収されていた事により魂だけは残存していた。
 そして当のハデスが混沌へ召喚されると共に彼女も転移。その後は行動を共にしている様だ……

 ハデスに与する理由は『神』の衝動が現在は抑えられているのと、ソレさえなければ神が本来無害であることを理解している為――
 そしてただ一目。妹に会いたかったから。
 ……エウラリアはずっと悔いていた。
 あまりにも優しすぎる妹を死なせたくなかった為、今際の際に遺した言葉――

「強くなれ。軍人として。強くなれ。心も体も魂も」

 あの言葉が妹を縛ってしまっていた事を。
 死後、ハデスに回収され、神の住まう次元でずっと見守っていた。そして……マリアにとっての『鎖』が時を経るにつれ重くなるのを心から悔いており、無理をして強い軍人たろうとしている妹が心配で仕方なかった。
 だからこそ。混沌で再び彼女の姿を見た時に――
 晴れやかなる心へと至っていた事がどれだけ嬉しかった事か。
 だから感謝している。
 この混沌の世に。マリアを開放してくれた太陽が如き存在に。
 ただ。エウラリアはどーしても妹に会うのが恥ずかしいらしく普段は練達で作ってもらったお気に入りの機械式ゴーグルを付けて『クー・ドゥ・ヴァン・エクレール』を名乗り正体を隠している(つもり)

 現在はハデスによりボディが創造され先述の偽名で行動している様だ。
 その戦闘力は混沌肯定を経ても尚マリアを凌駕し生前の『異能』も使えるという噂……並大抵の敵は捻じ伏せる事が出来よう。
 マリアとは対照的に拳での打撃主体の戦闘スタイル。
 混沌でマリアが白雷を得たようにエウラリアも切り札の黒雷を持ち――その力は想像を絶する。

 いつかまた。妹と真正面から出会える日が来るだろうか。
 そんな事を想いながらこっそりVDMランドへと時折、足を運んだりもしているそうだ……

  • 『疾風雷帝』クー・ドゥ・ヴァン・エクレール!完了
  • GM名茶零四
  • 種別設定委託
  • 納品日2022年03月12日
  • ・マリア・レイシス(p3p006685
    マリア・レイシスの関係者
    ※ おまけSS『こっそりVDMランドへ』付き

おまけSS『こっそりVDMランドへ』

 エウラリア――もといクー・ドゥ・ヴァン・エクレールは『其処』にいた。
 VDMランド。妹であるマリアがいるという地へと……
 見つからぬ様にこっそり。陰に隠れて辺りの様子を窺っていれ、ば。
「――とらぁ?」
「わわっ!!? なんだい君、随分とおっきいね……!!?」
 うっかり見つかるクー・ドゥ・ヴァン・エクレール。見つけたのはとらぁ君だ。
 首を傾げる。眼前にいる人物――なんだかどことなくマリアに似ている気がすると。
 そんな感じに思うのだが、しかしどこか違う……いやそもそもゴーグルの所為で顔が良く見えず。
「とらぁ」
「んっ? はは! 私は怪しい者じゃないよ!! 私はエウ……
 じゃない! 私はクー・ドゥ・ヴァン・エクレール!
 ええと、その、さすらいの旅人さ!! あ、止めるんだ!! ゴーグルを取ろうとしないでくれ~!」
「とらぁ」
 故にとらぁ君。興味本位にゴーグルを奪取せんとする――ので抵抗するクー・ドゥ・ヴァン・エクレール。
 わぁわぁきゃあきゃあ! VDMランドマスコットとの戯れの一時……
「むむっ! 何でござるかこの気配は……はっ! とらぁ君殿が攻防を!!」
「なんですの!? 遊んでいるなら混ぜてくださいませ――!!」
「とらぁ」
「わ~~! なんだいなんだい、此処は君のお仲間がどれだけいるんだい!? うわ謎の虹が!!」
 さすれば騒ぎを聞きつけ虹を創造しながらアルチュウと、トラコフスカヤちゃん達もやってくるものだ。
 ――しかしVDMランドの主たるマリアの姿は一向に見えない。
 偶々にいなかったのであろうか。良かった様なそうでないような……
 複雑な吐息を一つ、クー・ドゥ・ヴァン・エクレールは零せば。
「とうっ!」
 跳躍する。とらぁ君の背中を駆け上り、もふもふを一瞬堪能してから彼方へと。
 飛び降りるは建物の屋根上。
 直後、眼下より送られるトラコフスカヤちゃん達の拍手を受けながら――

「ふっ! 私はクー・ドゥ・ヴァン・エクレール!
 また機会があれば会おうじゃないか!
 ふふっ! マリアを頼んだよ皆!! さらばだー!!」

 まるで疾風の如く――その場を翔け離れるものだ。
 何? お姉ちゃん? エウラリア? 知らんなぁ!
 もう一度だけ言ってやろうじゃないか! いいかい? 私の名を刻め!

 私は……クー・ドゥ・ヴァン・エクレール!

 疾風の名をも宿す――雷帝さ!

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