PandoraPartyProject

SS詳細

癖になるよね

登場人物一覧

エル=シャドウ(p3p000986)
シャドウストーカー

●ギラリと煌めいた世界観に引き摺られている、この点@は亜種に違いない
 カレイド・スコープにでも攫われたのだろうか、もしくはティー・ポットにつつかれたのだろうか、オマエはティーン・エイジャーの真似事として招待状を貰ったに違いない。シンプルに書いてしまえばご都合主義的な悪夢、複雑性を求めてしまえば不在の証明と思える。ぶらついた脳は何故か、ぽつぅんと起立しているかに見えた。ありえない、真逆、我だけが呑まれたと――膨張する月に囚われている。破裂する星に捕らえられている。増殖する蝸牛に弄ばれている――ねえ、遊ぼうよ。影も形もない、ただの一次元に引き寄せられた。ふるえる身体がゼリーじみてあふれた、凝固すらも赦されない。
 ガタン・ゴトン・ガタン・ゴトン……金色と茶色を別々に、雲の上のような心地で開けてみれば真四角の中、愉し気に揺れる輪っかに囲まれていた。右へ左へふわふわと更には上下ブレていく――全てが滅茶苦茶だ。もしや阿呆みたいに錠剤を忘れたとでも謂うのか。クスクス・クスクス、獣じみた人の哄笑。だって持ち込んでたら面白くないじゃない。成程、貴様等は責任転嫁が大好きだったな。冷える、凍える、枠の向こうには何もない。暗い冥い底無しの崩壊、もしもの枝分かれ。
 病的なのは知っていた。良性は最早悪性と化し脳髄と陰影の境をほどいてくる。くるくる、くるくる、ビックリ・ハウスも顔負けの錯視を越えた本物。真四角は伸び縮みしオマエ諸共にどろけてしまう――嗚呼、どうして誰も袋を用意しなかったのか。これも全部『見ていた』代償と――コーヒー・ショップでバター・ビールを頼めなかった後悔、少なくとも酸味が物足りない。うっ……! 穿たれる、擽られる、乱される。
 深淵――終点までひどく時間が掛かった、と、人の群れが涌いていた。いや、これは本当に人なのか。オマエの視界に這入っているのは渦と汚濁の二種しかない。這う這うと戸口から身を投げ出せばようやく→まわりだったとわかる。左はもうやってこないのだな。ぎゅるん。影と肉が球状にでもなった感覚だ、ころころころころころ……。
 ブラック・ホールの奴隷と成り果て気儘な眼球に苛まれる。肥大化した器官がいしに中てられもう限界だと罅割れた。気持ちが悪い、目が回る、癖になるから止めてくれ――ぴと、り。感情表現がヘタクソだったオマエ、声にすれば良かったのだ。
 永久じみた世界、ぐるぐると砕ける中心でオマエは寝転がる。心中するつもりだったコーヒー・カップも今ではすっかり屑鉄だ……付き合いきれん。
 感動の再会だ! オッドアイが互いの色を確認した。

●提案
 かわいいエル=シャドウさんにちょっとした提案をいくつか。

●エイプリルネタ
 時間帯:不明、ぐるぐる世界なので暗い。
 上記のSSを元に設定。渦巻き、崩壊する世界の中心で横たわる君。
 服装としてはクリスマスピンのものが良い気がします。
 あと何も入ってない薬瓶とか転がってても良さそう。

●逆転する世界
 時間帯:不明、モノクロ。
 影に色がつき肉体が黒く染まる。
 影と肉体の境が曖昧になって溶け込むのも良いかと。

●ボイス
 ギャップのあるキャラクターって良いよね。
「おい……近寄るな、近寄るなと言っている。
 何? 我と行きたい場所がある? それが終わったら近付かない?
 なら今回だけだ、今回だけだぞ。
 ……で、その行きたい場所がここか。『フルメタルランド』……。
 いや、ダメだ。我は帰る」
「――付き合いきれん」

 癖になっているのはにゃあらの方かもしれません。
 楽しく書かせていただきました。

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