ＳＳ詳細
朱 雪梅(ヂュ・シュエメイ)
登場人物一覧
- 朱 雪梅(p3p010421)
天又雪
名前：朱 雪梅(ヂュ・シュエメイ)
一人称：アタシ
二人称：アンタ、呼び捨て
年齢：22
口調：ね、よ、なのね、なのよね？
特徴：ツンデレロマンチスタ
設定：
朱家の娘。朱家は同朋の歴史や物語、文化を後世に残そうと活動してきた文人一族。学者や芸術家を多く輩出している。雪梅は「狩猟者、牧農家、戦士たちに敬意を持って接するように」「知識を他者に共有するように」と教えられている。過酷な土地に生きるが故に戦士を「勇者」と呼んで敬う。人の生命は儚く、死ぬとその人しか知らない知識が失われてしまうので、知識や記憶を語り記して共有し、引き継ぎ残す。謙虚・堅実をモットーに生きる風流一族である。
「人々のために如何に勇敢に戦ったか、どのような人物であったかを後世に伝える者がいる、という事実が、死地に挑む者と遺族の心を温め、続く者の標となるだろう」
一族には美学があり、彼らにしかわからない拘りや矜持がある。
雪梅の心にも教えは息づいており、彼女は「粋」を愛する。また、依頼を受ける際には敵や味方をよく観察して理解しようとする傾向がある。両親や親族は、雪梅がイレギュラーズとなっておおいに喜び、冒険の出来事を聞きたがる。彼女は一族の誉である。
『風流華扇』：
同性に羨ましがられ異性の目を惹くような容姿をしている。実際モテるが男性と付き合った事は無い。愛用品は大きな鉄扇と煙管。蝶が舞うように優美に鉄扇を操る姿は「朱家は戦場でも風流を忘れぬ」と言われるほど佳麗。煙草は甘いフレーバーとメンソールが楽しめるウロボロス・エデンシリーズを元々愛好していたが、イレギュラーズになってからはマルコロプ・ボックスやチル・ピョルといった未知の大陸銘柄を色々試し、シガーキスに憧れる22歳。
季 桜綾（p3p010420）との関係：
素直になれない両片思い幼馴染。周囲にはバレバレで、親兄弟からは「お前らさっさとくっつけよ」と思われている。
雪梅→桜綾：
過去に桜綾から貰った梅の花の髪飾り（22歳の現在がつけるには少し子供っぽい）を未だに大事につけている。桜綾には「おいおいおいこいつオレの事好きでしょ」と見られてる。その通り！ 好きなの！ でも素直になれない！
自分が贈った指輪を桜綾が服の下に隠してネックレスにしてるのも識ってる。アンタ、アタシの事好きでしょ。好きって言えばかぁ……！ 何お姉さんたちとお酒飲んでるのよ聞こえてるわよ全部……！
おまけSS『『おっきくなったら結婚しようね』』
――それは2人がちいさかった頃に交わした約束。
桜綾と雪梅は家族ぐるみで親交がある幼馴染。
まだ幼かった頃、季家の大弟子（弟子の中でもトップクラスに優秀で秘伝を継承される者）と彼の『花』との華燭の典に参列した2人は、季家の広い敷地内にある大庭園で無邪気な「おままごと（大人談）」に興じた。つい先ほど結ばれた男女を真似るようにちいさな桜綾がおさない雪梅に跪き、やさしく手を取って「雪梅はオレの花だよ」と指先に口づけし、梅の花の髪飾りを贈ったのだ。それは可愛らしく微笑ましい光景だったと大人たちは語る。
※季家男子の『花』とは
季家は武闘派の家系で、一族の男子は自分の意志で自らの『花』を選び『守り手』の誓いを立てる伝統がある。『花』は恋人や里長が選ばれる事が多い。
「おっきくなったら結婚しようね」
「うん。やくそくね！」
『梅の花』の花言葉は「Keep your promise（約束を守る）」。朱家の娘たる雪梅は花言葉を大切に胸に仕舞い、一途に桜綾を想い続けている。
（好きって早く言いなさいよ、もう十七年位待ってるんですけど！？）
（……彼の心がもう自分に無かったら如何しよう）