PC分析表（グドルフ）

登場人物一覧

属性傾向
秩序・悪
基本的な性質は善良だが、人生に背負った疵の数々は彼を決して『素直』にはすまい。
重く辛い過去から非常に露悪的な人物であり、必要以上に『悪ぶった振る舞い』を好む。
非常なリアリストであるが、シビアな局面に相対する程に『山賊』なる彼の装いに潜む人の良さや捨て切れない情が強く顔を出す事が多い。
如何にも混沌を愛するかのような面をしてはいるが、アライメントは秩序に寄ると思われる。
どれだけ口が悪くても彼は目の前のバッドエンドを肯定しないし、望まない。
結果として非常に悪人面をした運命の守護者が誕生する訳だが、恐らく彼は高確率でそんな己を自嘲しているのだろう。

性格分析
豪放磊落、露悪的なリアリスト。ルサンチマン。冷笑主義。
但しそういった攻撃的な心情の大半は他者よりも己自身に向いている。
元々は敬虔な信仰を持つ理想的な神父であり、神に裏切られたかのような手酷い過去から信仰が反転したのが現在の姿である。
従って心根の大本は善良そのものであり、捻れているだけで本質はかなり善良側に属している。

強味
まず同系のゲームの経験値から、システム数値の構築が非常に上手く、ゲーマーとして優れている。
その上、ロールプレイ方面にも特筆すべき優秀さを持っている。
猛烈な憎しみとやるせなさを露悪のヴェールで隠すという非常にテクニカルかつ一粒で二度美味しいキャラクター。
豪放磊落なのは『グドルフ・ボイデル』の方であり、『アラン・スミシー』はやや繊細な学者肌に属すると思われる。
正反対に近い二面性を一つのキャラクターに落とし込んだ見事な作りが光っている。
重たい過去、上記の上手いキャラクターの造りから『自己のみで強烈なドラマ性を獲得する事が可能』。
所謂、重い過去を背負ったキャラクターは誰かに触れてもらえなければ活かすのが難しいという問題はあるが、元の設計の良さに加えてバイタリティとアクティブさ、テクニックを持ち合わせるグドルフの場合は、公式のストーリー、個人で展開するストーリー、他者からの認知認識の何れにおいても十分な効力を確立している。
PBWのプロフェッサーたる筆者が「重たい過去のPCはこう使うんだよ。俺様のやり方を見とけ！」と言われても「せやな」と納得する出来栄えである。

弱味
弱味、と言う程かは微妙ではある。
微妙ではあるが、幾ばくか繊細な部分があり、ハンドリングが難しい。
適切に操縦すれば極めて良い感じになる一方で、本人のこだわりも強い事が推測される為、軽く動かすにはハイカロリーなキャラクターである。
本人が十分な栄養を摂取し、健康な状態で力を込めて動かす限りは問題ないが、スナックプレイが難しい。
ルル家さんとかマリアさんの逆。

備考
初心者が使いたがるが高確率で失敗するキャラクターの理想形。教科書に載せたい位です。
ただまぁ初心者はガワを『山賊』にはしないんだけど。