PandoraPartyProject

SS詳細

お前さんにゃ考える頭があるだろ、坊主

登場人物一覧

ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)
人間賛歌
ヤツェク・ブルーフラワーの関係者
→ イラスト

名前:ポーラ
種族:カオスシード
性別:男
年齢(或いは外見年齢):13
一人称:ボク
二人称:~君、~さん、(ヤツェクに対してたまに)ヤツェク先生
口調:~です、~ですよ
特徴:【わがまま】 【素直じゃない】 【好奇心旺盛】【根は真面目】
設定:
「それで、どうなったかって? はあ。続きは自分で考えろってことらしいですよ? まあ、ボクはかしこいから、分かるんですけど!」
独立都市アドラステイアに暮らしていた戦災孤児。
魔女裁判で危うく命を落とすところで「イレギュラーズとして召喚され」難を逃れている。
アドラステイアから放り出された外の世界は広すぎた。
『手の付けられないガキ』としてさまよい、自分の居場所はここにはないのではないか、いっそ元の場所に戻るべきなのではないか、そんな葛藤を抱えていた彼の前に姿を現したのがヤツェクである。
ふかふかのパンと音楽に釣られ、吟遊詩人について行った。
――どうなったかって?
丸洗いされ、最低限の礼儀を叩き込まれることとなったわけである。

世間知らずで一途な少年。
かつて失った信仰から、ヤツェクに対しては信仰に近いものを感じているが、ヤツェクはそれを良しとしない。気を引きたくて大げさなことを言ったりしてはあしらわれている。
乗せられやすいが、結構利発。

「自分は『あそこ』でも……とっても優等だったんですよ! ほんとですよ!」
幸運により義務を逃れたが、おそらくは魔女裁判で自分の代わりに苦しんでいるかつての仲間がいるはずだ。それを確かめるのは、とても怖い。
寝るときは、常にお気に入りのぬいぐるみ「ルッカ」、そして、友と分け合った、欠けた『キシェフ』を握り締めている。

おまけSS『注文の多い吟遊詩人』

「ま、しつけのなってないガキには挨拶すらできないだろうな。大丈夫だ、誰がそんなことを期待するってんだ」
「はあ? できますけど? 何なら誰よりも上手ですけど?」
 吟遊詩人の前で、ボロボロの恰好をした少年はふんと胸を張った。
「偉大なるファザー、マザー。こんにちは、ボクはポーラです。神の名のもとにに仕えるために生まれ、死ぬ覚悟があります」
 その挨拶が終わるまで、ヤツェクは黙っていた。心中をけれども小さな少年に悟られるようなことはない。
「おお。そうか。どうも。ご機嫌よう。ああ。言い忘れてたか。パンを食べるためにゃあ身体をまず拭かなきゃならん。まあ、難しいな。やんなくてもいい」
「はあ? できましたけど」
「それから湯につかって10秒」
「……」
「は、並みの人間だな。20秒」
……吟遊詩人に乗せられて、いつのまにかピカピカに磨かれてしまった。いつのまにかぼろぼろの服はきれいな一式になっている。お腹いっぱい食べたのはいつぶりだろうか。
 もしかして、この人は魔法使いなんだろうか、と、ポーラは思っていた。

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