SS詳細
推し量れぬ者
登場人物一覧
- タイムの関係者
→ イラスト
名前:マザー・エクィル
一人称:私
二人称:あなた、(子供には)呼び捨て(プリンシバル含む)。名前を知っていても大人は「あなた」としか呼ばない(例外あり)
口調:慇懃無礼
種族:不明→純種ではないことは確定
特徴:比較的低身長。肉感的なラインをした聖職者。薄ら笑いを絶やさない
設定:アドラステイア所属の『マザー』と呼ばれる構成員。『プリンシバル』に高圧的な態度を見せたことから、その地位に立って相当経過していると思われる。
かつて自分がアドラステイアに連れ込んだ『ミサ・ブラン』が『なぜか』反転していたり、負傷した彼女をさらなる異形へと組み替えたりと、常人ではない疑いが、彼女と関わったイレギュラーズ間で取り沙汰されている。
最新の交戦記録では、身代わり人形らしきものを経由して己の腕を引きちぎり、負傷と不調を敵対者に押し付けるかの如き芸当を見せた。
肉体欠損部は再生の兆候を見せたことが確認されている。
魔種であろうと推察するには『彼女の周囲での有意な魔種の増加』などの追加報告はなく疑わしい。呼び声その他の切掛が外部のものであるなら、無関係とも考えられる。
ローレットとの度重なる接触を経て、『耳長の旅人』ほか数名の『しつこい連中』に対して明確な敵意を見せるようになった。
なお、現状の彼女的にはローレット・イレギュラーズは如何に幼くとも『救えぬ子』とカテゴライズされており、命を奪って救ってやらねばと考えている模様。
(以上の報告書が書かれた紙から、僅かな柑橘系の香りが漂っている)
おまけSS『火炙り』
(あなたは柑橘系の香りを炙り出しの類と考え、レポートを火にかざした。浮かび上がった文章は以下)
おつかれさまでした。
書き手は楽にしてあげましたのでご安心ください。
私は賢しらに知識を求める姿勢は良くないと思います。
子供は子供らしく、与えられたものを吸い上げるだけで美しい花を咲かせるのに。
嗚呼なんで。なんで皆逝ってしまうのでしょうか。
(ここまで読んだあなたは、レポート用紙がローレットで支給されるものよりやや色合いがことなること、インクの文字色に僅かに赤みがかったものが混じっているような違和感を覚えたが、それは別の話だ)