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椿守

登場人物一覧

月折・社(p3p010061)
紅椿
月折・社の関係者
→ イラスト

名前:月折・鼎(つくおり・かなえ)
種族:鬼人種ゼノポルタ
性別:男性
年齢:27歳
一人称:俺
二人称:テメェ、アンタ
口調:ぜ、だろ、だよな、~だろ?
特徴:酒好き、愛煙家、豪胆
設定:
 古くから続く月折の家の分家の生まれ。本家に生まれた次期当主、社の従兄に当たる。
 幼い頃から武芸に秀でていた鼎は、そこに胡座をかかずに鍛錬し、着実に腕を磨いていく。その太刀筋に社は追いつくことが叶わず、青年期に上がってからは次期当主である社と鼎はよく比べられ「本家の生まれであれば次期当主は鼎だったであろうに……」と分家筋の年配者たちくそジジィどもが明け透けに物を言う度、鼎は社のことを慮ってよく睨みを効かせていた。
 鼎としては、本家に生まれなかったことを幸運と思っている。国のため、己のために腕を磨く――それは鼎が好きでやっていることだ。家の名と重責がその双肩には乗ることはない。故に、視界に入る範疇で社が困っていたら一番に手を貸してやろうと思い、鼎は彼を見守ってきていた。……当人に告げはしないが。

 一族の多くの者等が所属するのと同様に、鼎もまた、兵部省に勤める八扇やくにんである。
 兵部省は平たく言えば軍部だ。国の有事の際や世界の危機の際は最前に立つこととなる。そのため鼎も日々鍛錬をし、たゆまぬ努力を重ね、自らの武に研鑽を積んで過ごしている。
 普段は着流しを好む鼎だが、兵部省で務めを行っている際は勿論隊服に身を包むこととなる。「少し窮屈だが悪くねぇよ」とは、彼の談である。締めるべきところは締める必要性を鼎はよく知っている。
 社からすれば粗野とも豪快とも言える言動の鼎だが、上官の前では確りとした言葉遣いのひとりのつわものである。良くも悪くも顔に出やすく分かりやすい彼だが、持ち前の明快さを気に入ってくれている上官もいるらしい。軍事機密漏洩となりかねないため兵部の話はほとんど外へは漏らされることはないが、酒の席で上司との関係は悪くないと社に語った鼎の表情は清々しいもので、社は八扇やくにんをしている彼の姿をいつか見たいものだと思っている。
 美味そうに煙管を咥え、楽しげに酒を呑むこの兄のような男が、兵部省ではどんな姿を見せているのだろうか、と。
 

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