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蛇神の末裔『アレルイ』について

登場人物一覧

セレステ・グラス・オルテンシア(p3p009008)
蛇霊暴食
セレステ・グラス・オルテンシアの関係者
→ イラスト

名前:アレルイ
種族:蛇神(自称)
性別:女性
外見年齢:17(実年齢は忘れたらしい)
一人称:わたし様
二人称:きみ様、~様
口調:ですわ、ですの、~かしら?
特徴:大蛇の姿と少女の姿がある
設定:
 セレステ・グラス・オルテンシア (p3p009008)の一族が祀る蛇神――の末裔を名乗る者。事実だが自信はない。彼女は500年に1度脱皮をし、最古100年分の記憶と一緒に脱ぎ捨てるからだ。
 最初は生まれた時のことを忘れた。次に親の事を忘れた。そして、己の由来を忘れた。忘れてはならぬ事は人間の使うノートのように仕立てた木の皮の束に書き連ねてあるのだが、なにぶん字の読み方をこの前忘れてしまったので判らなくなってしまった。誰か読んでくれないかな、と思いつつも、傍にある村に顔を出して怪物と思われたらどうしよう、と尻込みしている。割とビビリなのである。
 実際はちゃんとセレステが信奉する蛇神に連なる系譜のものなので安心して欲しい。ただ、神性はまだなく精霊止まり。迷いや怯えといった邪念が彼女が神の座に登ることを阻止してしまっているのである。

 セレステとは実は顔を合わせた事がある。
 一応これでも蛇神の末裔ですし? と村々をこっそり覗いて回っていたところ、熱を出して苦しんでいるハーモニアの少年を見付けた。アレルイはこっそり、滋養のつくトカゲとか葉っぱとか、そういうものを包んで窓に届けた。
 すると数日後、彼はすやすやと元気に眠っていた。其の様はアレルイの心に安らぎを与えた。母性の生えた瞬間である。
 彼女は折に付けて、セレステのところに滋養のつくものを届けた。時にトカゲ、時にカエル、時にコウモリ。セレステがどんな顔をしていたのかは推して知るべしだが、アレルイの純粋な好意だった。
 そんなセレステが、ある日気紛れにお返しをした。お菓子を窓辺に置いて眠ったのである。アレルイはとっても嬉しかった。そっと持ち帰り、何日もかけて味わった。
 人に化けて会いに行けば良かったのだが、アレルイは自分の人間態を「恥ずかしいもの」だと思っており、滅多に化ける事はない。化けるのは数年に一度、ノートに「忘れちゃならん事」を書き記す時のみである。

 最近はセレステが里に帰ってこないので、心配半分怒り半分のようである。でもお土産のお菓子は美味しい。もっと食べたい。

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