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命を抱く腕
登場人物一覧
名前:迅・皓明(じん・こうめい)
種族:亜竜種
性別:男性
年齢:26
一人称:俺
二人称:君
口調:だ、だね、だろう?
特徴:亜竜集落『フリアノン』在住、迅家筆頭
設定:
覇竜領域デザストルに存在する『亜竜集落』フリアノンに住まう亜竜種の青年。
代々、拾ってきたモンスターの卵を孵して騎獣や狩りの道具とする飼育者となる迅家の筆頭でもある。
古くからフリアノンに住まう迅家の中でも、幼いころから騎獣の扱いのうまかった皓明は筆頭として迅家を纏め上げモンスターの管理を行っている。
彼が特に力を入れているのが巣に残されたワイバーンの卵を採取した際に、卵から孵し育成して騎獣へと教育することである。
ワイバーン等の亜竜は上位存在ある竜種に比べれば知力が低いために至難の業ではあるが、皓明はそれなりの成果を上げている。
ただし、ワイバーンが成体へと育った後には狩猟用に転換し、狩りの中でその命を落とすようにと管理をする。
それは成体となったワイバーンは手に負えず、餌も簡素なものでは足りなくなってくる事が多いからだ。
皓明にとっては可愛いペットを殺せと言われているような出来事である為、心苦しいのであるが……。これも里を守るためだと納得しているようではある。
本人は非常に礼儀正しく、穏やかな気質である。ややのんびりし過ぎでもあり琉珂に言わせれば「コーメイはもうちょっと元気いっぱいでもいいと思うわ!」
その穏やかさに加えて彼の生来の持ちえたギフトがブリーダーの素質として役に立っていた。
彼のギフトは『抱卵の腕』と呼ばれ、母であるかのような錯覚を卵(自身より弱い存在の卵でなくてはならない)と子に僅かながら抱かすことができる。
それ故に生まれ落ちたモンスターは彼に懐く事が多い。彼自身は「俺なんかが好かれるのは不思議だけれどね」と言った様子である。
危険な業務にあたっている彼がイレギュラーズに仕事を依頼するとすればモンスターたちの餌の採取となるだろう。
それも危険であることには変わりないが「何とかなるよ。たぶんね」との事である。
彼が世話をするワイバーンはそれぞれ名前が付けられ、特に可愛がっているのは『あいちゃん』と呼んでいる藍色のワイバーン。
それも『あいちゃん』が成体になるまでの時間だけだが、その間だけでも可愛い家族として慈しんでいたいと彼は笑っていたのだった。