SS詳細
若草を辿って
登場人物一覧
名前:アルリア・レ・ルマール
種族:幻想種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):外見年齢18歳(実年齢:unknown)
一人称:あたし
二人称:キミ
口調:だよ、だね、だよね?
特徴:動物好き、自由人、ネーミングセンスが無い
設定:
深緑に住まう幻想種。代々は使役動物の調教を行っている調教師の家系。
自由人であるアルリアは幼い頃から迷宮森林でよく迷子になっては見知らぬ動物たちに送り届けて貰う動物に好かれる才能を有していた。
幼い頃から一緒に居た動物たちには独特のネーミングで名前を名付け、兄弟同然に育ってきたのだそうだ。
珍しい物を好み、迷宮森林内を歩き回る。それもどうやら『おばあさま』によく似たとかなんとか――
彼女の祖母の名はニーヴァ。現在の姓はジグリである。つまりはラダにとっては親戚筋の少女に当たる。
ニーヴァが産んだ四人の子供のうちふらふらと深緑に戻った娘が結婚し、生まれた娘がアルリアなのである。
アルリアが母に聞いてみても「さあ。母さんはいつもふらふらと何処かに行ってしまうから……」と現時点のニーヴァの居場所は知らないままなのだそうだ。
母がラサの生まれである事は知っているが、アルリア自身はラサに親戚が居ることを知らない。
しかし、おばあさまの行動暦を確認すれば親戚の一人や二人居ても可笑しくは無いかな? 位なものである。
快活で家族の中でも一番『ニーヴァに似ている』と評判のアルリアはラサに親戚が居ると判明すれば直ぐにでも会いに行くだろう。
明るく、外への偏見の無い彼女にとって『沢山の動物』達が居る世界は広く、楽しい場所なのである。
だが、そんな彼女が旅にでは無いのはひとえに大樹ファルカウへの信仰心の賜である。
ファルカウの守護者となるべく、仲良くなった動物たちと共に森を護るとレンジャー部隊として活動しているのだ。
幼い頃から一緒に育ったパカダクラの『メルメル』と一緒に今日も彼女は森を駆け巡る。
「だって、あたしたちが護らなくっちゃファルカウ様を傷つける奴がいるかも知れない。
外は広いんだから、いい人と悪い人の区別くらい付けなくっちゃね! あたしはそういう風にお母さんに教えられたんだ」
おまけSS『森林警備』
アルリアは森林警備を行うレンジャー隊の一員である。
彼女が使役する動物たちは小さな栗鼠を始め、パカダクラなど多種多様に及んでいた。自由自在で快活、気安い性格ではあるがその腕は確かな物だ。
「行っておいで」
彼女が得意とするのは偵察である。動物たちを放ち『教え込んだ合図』で広範囲の危機を察知する。
伝達にも長けた鳥たちを利用することで偵察を早期に伝える役割を担っているのだ。
ルドラに言わせれば「動物を使わせれば隊の中でも一、二を争うのではないか」との事である。
「まあ、アルリアは迷子にならなければ立派なのだけれど」
「な、なっても動物たちが助けてくれるから……」
そんな風に『有能』でも何処か抜けている可愛らしい彼女をルドラは嫌いでは無いのだった。