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もう一つの生
登場人物一覧
名前:エルス・ティーネ
種族:??種
性別:女性
年齢:不明(覚えてる限り10代後半~20前半)
一人称:私
二人称:あなた、~さん
口調:わね、わよ、なのね、なの? かしら?
設定:
R.O.Oの世界におけるifとしてのエルス・ティーネには使用人の顔もある――
彼女は幼少の頃の記憶がない。気付けばある孤児院の中にあった。
記憶の奥底にあるのは教会……ただ、どこのかは未だに分からぬ。
――やがて彼女は孤児院からの縁伝いに、伝承国のある貴族に仕えるようになる――主はとても心優しい人物であり……使用人として仕えるに何の不満もなく、また、穏やかな人生を送っていた。
時折訪れる、ある『非常に手の早い』緑髪の貴族に声を掛けられたりするも――それはなんとか退け。とにかく概ね彼女の人生は順風満帆であった……と言えただろう。
だがジーニアス・ゲイム・ネクストにおいて彼女は砂嵐へ戦利品として連れ去られる。
暴虐たる砂嵐の勢力に襲撃され……そして逃げ遅れたのだ。
悪名高き砂嵐に連れ去られ――そこで彼女は――
何故かやっぱり使用人としての役目を与えられた。
伝承国に居た頃と比べればかなりこき使われる目にあっており、日々忙しないのだが逃げるにも伝手はなく……というか長年の使用人としての血が騒ぐのか、汚らしい詰所を綺麗にせねばと猛り狂った。
その日々は優しかった伝承の者達に包まれていた頃と比べればあまりに過酷――
しかしあの日々では得られなかった充足がどこかにあった――
次第に世話を焼く範囲がどんどん増え、今ではむしろもう彼女がいなければ色々な事が回らなくなっているとか。『影の支配者』『影の姐さん』と呼ばれているらしいが、本人が知ってるかは不明である。
……なお。彼女の名が知れ渡るにつれて、ある『赤髪』の人物が訪れた事があり。
その日は『色々』あった末に、直後に捨……何かイベントがあったそうだ。
――しかし彼女はめげない。
なにか悲しい顔を見せればそれこそが彼を面白がらせてしまうのだから。
……まぁなんだかどう転んでも彼は面白がる様な気もするが、ともかく。
さてしかしこの波乱万丈な人生ははたして幸福か、それとも不幸か……
どちらとも言えぬ『今はまだ』
これからの彼女に訪れる出来事が――全てを決めるのだろう。
ああ。今日も彼女は忙しなく――動いている。