PandoraPartyProject

SS詳細

リアム・グレイディの大いなる敗北

登場人物一覧

トキノエ(p3p009181)
恨み辛みも肴にかえて
トキノエの関係者
→ イラスト

名前:リアム・グレイディ
種族:人間種(カオスシード)
性別:男
年齢(或いは外見年齢):20代後半のイメージ
一人称:俺、俺様、リアム様
二人称:アンタ、呼び捨て、ちゃん(煽る際♡)
口調:だ、だろ、だろうよ
特徴:頭脳派(自称)、ナルシスト、小悪党、肉食系、意外と一途、お喋り、手先が器用
設定:
 誰よりも勝ちに執着するチンピラ。女にフラれ、本人はその原因であるトキノエをし、自慢の頭脳でぶっ殺そうとするが──返り討ちにあう。そこからの腐れ縁だとリアムは思っているが、トキノエはこの男を信用していないしそもそも懐かれて迷惑なのだ。
 
 リアム・グレイディはあれ程、狂暴で強い男に出会ったことがなかった。
「キタねぇぞ、リアム……!」
 ウイスキー好物に混ぜた毒薬によって、男は落ちた花弁のように、静謐に倒れ込んだ。
「ばぁーか♡ それって褒め言葉だろ? 俺様、喜んじゃう!」
 リアムはぶるぶると震える男の指を靴底で紳士的に踏みつける。男の顔は笑えるくらい紫色だったし、口からワインのような赤を不味そうに垂れ流している。
「ああ……いいねぇ。ゾクゾクするほど良い音だぞ、アンタ! 知ってるか? 鉄板入りの靴は淑女のように上品だからな!」
 心が揺れる。見上げた月がとても綺麗だった。
「あぁ、今日も気持ちがいいなぁ~!」
 どんな手を使っても勝つ。それこそ、卑怯だと罵られようとも、リアムは勝者になり続けた。そう、トキノエと出会うまで。

 呆気なく、リアムは敗者となった。脳内で何度も繰り返したシミュレーションはなんの役にも立たなかった。リアムは歪んだ顔で静かに笑う。トキノエの強さに興味を持った。
 だから──
「おーい、トキノエ!」
「あ?」
「喜べ、良い酒が手に入ったぞ!」
 俺様は笑い、トキノエの肩を抱く。リアム様はいつか、アンタをこえてやる! だって、俺様は最恐、最強の男

  • リアム・グレイディの大いなる敗北完了
  • GM名青砥文佳
  • 種別設定委託
  • 納品日2021年11月02日
  • ・トキノエ(p3p009181
    トキノエの関係者
    ※ おまけSS『今日はどっちだ?』付き

おまけSS『今日はどっちだ?』

「おい。何だ、このチンピラどもは。邪魔くせぇんだが?」
「へへ……悪いなぁ、トキノエちゃん? 今日のリアム様はアンタ側じゃねぇんだわ……って、俺様の顔が!? へっ、やるじゃねぇか……ノータイムで伊達男に蹴りを入れるとは……流石、トキノエ! 鼻血もドバドバだぞ!」
「……本当に何なんだ……お前は……何故、胸を張る?」
「おいおい、トキノエちゃん? 敵を出し抜くにはまず、味方からってことよ。ボケっとすんなや、チンピラども。死にてぇのか? あ? 死にたくなかったら、ほら? 金だ、金を寄越しな!」
「あぁ、まったく、うっせぇな……お喋り野郎が。お前の好きにしろや。俺はらしいし……帰るぜ」
「いやいや、居てくれよ! トキノエ!! か弱いリアム様を置いてくなって!! そ、そうだ! 俺が作ったオシャレピアスやるから! な? なっ?」

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