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姫は商店街に行かない

登場人物一覧

鹿王院 ミコト(p3p009843)
合法BBA

名前:鹿王院 ミコト
一人称:儂
二人称:~殿
口調:~じゃ、~なのじゃ、~なのかえ?
「む? おおっ! 奇遇じゃ、鶇殿! どれどれ、今日は何を買ったのかえ? ふむ、今日も酒とは……やっぱり、鶇殿は面白い」
「鶇殿、本屋で何を買ったのじゃ? 儂に見せてみろ」
特徴:青馬 鶇の知人。でよく世間話をする仲。ただ、実際はミコトが鶇の行動を読み、鶇が来るのを待っている。だって、姫は商店街には行かないものでしょう? 茶飲み友達候補であり、鶇はミコトと仲良くしたいと思っている。
設定:
 とある出来事によって顔見知りとなる。情報屋として仕事を全くしない鶇は彼女の名がであることしか知らないが──鶇がミコトの素性を知ったとしても鶇は決してミコトを嫌わないだろう。それにミコトも鶇が情報屋であることを知らない。

 出逢ったのは多分、蒸し暑い日だったと思う。その時、鶇は商店街で酒を買い終え上機嫌だったし、ミコトは商店街から少し離れた路地裏で男の脇腹を蹴りつけていたと思う。ただ、これは重要なことではない。これからだ。死体をミコトが見下ろしているとミコトの肩を鶇が叩いた。
「あんた、こんなところで何してるんだい?」
 鶇はリュックサックに入りきらなかったベビーボトルを一本、ぷらぷらとミコトの前で揺らしながら小首を傾げた。真っ青なボトルの中で鮮血のような赤がとろとろと揺れ、重たい音を鳴らす。
「ちょうど良かった! 道に迷ってしまったのじゃ!」
 ミコトは笑う。眩しい笑みに鶇は目を細めた。とても綺麗な八重歯だった。それに和装がよく似合っている。
「ああ。それじゃあ、あたしが……ん? 死んでる?」
 鶇はようやく男の死を知った。
「そうじゃ。儂が来た時には……既に死んでおったのじゃ」
「そうかい……なら、仕方ないねぇ。見なかったことにしようじゃないか。ほら? 酒が温くなっちまうからさ!」
 鶇はニッと笑い──驚くミコトの手を掴み、豪快に駆け出す。

  • 姫は商店街に行かない完了
  • GM名青砥文佳
  • 種別設定委託
  • 納品日2021年09月21日
  • ・鹿王院 ミコト(p3p009843

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