SS詳細
青藍の騎士
登場人物一覧
名前:『青藍の騎士』シャルティエ・F・クラリウス
種族:人間種
性別:男
年齢:18歳
一人称:僕/私
二人称:~君、~さん
口調:だ、だよ、だよね?/です、ます、ですか(騎士としての姿)
特徴:小柄、伝承騎士
設定:
シャルティエのR.O.Oでの姿。現実世界よりも2つ年上で、両親は健在。10代前半で騎士学校を卒業し、現在は騎士として日々鍛錬に励んでいる。
伝承王国騎士団に所属する青年。『
代々騎士を輩出しているクラリウス男爵家の嫡男であり、国家が為ならばその剣を振るう。
だが――騎士団の一員として活躍していた彼に転機が訪れたのは17歳の頃であった。
激化していた北方戦線で民を救うが為に戦場に身を投じ、敗退。結果としては、大きな損害を被る戦となった。だが、後に振り返れば戦線指揮官は『中央』を護る為にシャルティエが戦った右翼を切り捨てていただけであった。ある意味で『必要不可欠な損害』であっただけである。
生き残ったシャルティエは騎士の在り方について悩む。
「どうして、我々を見捨てる事に決めたのですか」
その問いかけには彼の望む答えは返らなかっただろう。所詮は騎士とは国の駒であると。冷たく遇うだけの言葉が一滴落されただけである。
青年は騎士としての責務を担いながらも、愚直に考え続けた。
国が為に騎士がある。国がそうだと言うならば、それが『名誉』だと言われるならば――ああ、そうだ。『切り捨てること』は必要なのだ。
国益のためならば、必要悪にもその身を堕とそう。青年を導いてくれる光は何処にも存在して居ないのだから。
一年もの間に青年は戦場で悪鬼の如く剣を振るった。人命を奪う事になど躊躇いはなく、それも必要であると己に言い聞かせながら。
暗き闇の中で、青年はがむしゃらに剣を振るう。後に「これで良かったのだ」と刻まれる戦いを残すが為だけに。
そして、つい最近、母が翡翠由来の奇病で在ると言われる『石花病』に罹患した。
翡翠――その地には、シャルティエも聞き覚えがあった。
ガブリエル・ロウ・バルツァーレク伯が翡翠のキャラバン隊との連絡が途絶えたと進言したのだ。
国境線での『何らかの事態』が起こっていることが示唆した今、国家のために必要な事は――