SS詳細
深紅の月狼
登場人物一覧
- エルス・ティーネの関係者
→ イラスト
名前:オスカル・エスクレド
種族:ブルーブラッド
性別:男性
年齢:40
一人称:俺、私
二人称:お前、君、~さん、~ちゃん
口調:だな、だろ、なのか?
特徴:灰色狼のブルーブラッド。血のような瞳の色。
設定:
ティーネ領のリュンヌ地区区長。
エルスの領地を管理しているのは、金の為もあるがコネクション作りの為もある。
区長としての仕事はしっかりと熟し、その手腕は目を瞠るものがある。
自身の能力も然る事ながら、人を使うということに関して天性の才能を持ち合わせているのだ。
それは彼がラサの地方豪族の嫡男だったことに由来する。
幼い頃から周りには使用人が居て、上に立つ事を義務づけられた生き方をしてきたのだ。
しかし、それが崩れたのはオスカルが十五歳の時だ。
今は壊滅してしまった『砂蠍』のメンバーに家が襲撃され、焼け出されてしまう。
当時は復讐心に燃えていた時期もあったが、生きて行くためには色々なものを諦め利用するしかなかった。
そんな中出会ったのが、妻となるソニア・エナメドだった。夜空色の瞳が美しい女性だ。
腕っ節の強いソニアと共に傭兵として腕を上げ、二十二の時に息子の『ミゲル』が生まれた。
自分と似た毛並み、ソニアに似た美しい瞳。二人の愛の結晶をオスカルはとても大切に育てた。
けれど、大切なものほど手の中から零れ落ちるのは容易いものだ。
家の中で血まみれで倒れるソニアを見つけた。ミゲルは何処にも居ない。
誰かに攫われたのだ。息子の美しい毛並みと瞳は『高く』売れるだろう。
事切れたソニアを胸に抱きオスカルは血の涙を流した。瞳よりも赤い血の涙だ。
人間というものは辛すぎる記憶を封印する。
ソニアが死に、ミゲルが居なくなった事がオスカルに影を落した。
暇を見つけては息子を探し、されど情報も無く。
ただ無為に過ぎ去る日々にオスカルの心は疲弊した。
十年の月日が流れ、とうとうオスカルはミゲルを探すのを諦めてしまった。
「妻は死んだ。息子は『捨てた』んだ」
煙草の煙を吐きながら、露悪振るその声にエルスは悲しみを見た。
「何処かで元気に暮らしてるさ」
それは願いだ。
心からの祈りにも似た――
- 深紅の月狼完了
- GM名もみじ
- 種別設定委託
- 納品日2021年08月28日
- ・エルス・ティーネ(p3p007325)
・エルス・ティーネの関係者