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朝の陽
登場人物一覧
名前:深道朝比奈(みどうあさひな)
種族:ウォーカー(両親共にウォーカー)(夜妖憑き)
性別:女性
年齢:20
一人称:私
二人称:君(きみ)、~さん、~ちゃん、暁月兄さん、夜見
口調:ね、わ、やよ、柔らかい関西弁、頑張って標準語を話そうとする時もある。
特徴:白蛇の夜憑き、深道家の当主、暁月の実妹。
大きな白蛇を纏わせている。基本的に袴姿でいる事が多いがお洒落もする。
夜妖の影響で年齢より幼い見た目をしている。
設定:
深道家(みどうけ)の血筋の子供のうち、
10歳を過ぎた頃、双子の兄(夜見)と共に空中神殿へと召喚された。
深道の当主とは言っても実権を握っているのは祖父母にあたる人物である。
自分は飾りだと自覚しながらも、尊敬する兄や夜見と同じ立場で居られる事に喜びを覚えている。
再現性京都にある深道家、再現性東京にある燈堂家、再現性山梨にある周藤家。
三家の役割は大きな力の奔流(レイライン)を繋ぎ『無限廻廊』の安定を維持すること。
真性怪異『繰切』を鎮めるには三箇所を基点とした膨大な力が必要だったのだ。
本来であれば燈堂の地に行くのは霊力の強い巫女候補である朝比奈だった。
暁月が深道を継ぎ、強い巫女を燈堂、同じく霊力の高い双子の兄を周藤に置く事によって安定は増すはずだったのだ。
それを憂いたのが兄の暁月だ。
燈堂は過酷な地と分かって居るからこそ、自らが代わりに赴くと決めたのだ。
そんな兄を朝比奈は尊敬しているし、とても大好きである。
しかし、近頃暁月の様子がおかしいのだと知らせが入った。
燈堂の無限廻廊が軋んでいるというのだ。
兄に限ってそんな事が起こりうる筈もないのに。何かの間違いなのだ。
「そんなん、嘘や。暁月兄さんに限って、そんなん」
信じる事なんて出来ない。あの暁月が無限廻廊を綻ばす事があるなんて。
もし、そうだとしたら何か原因があるはずなのだ。
「その原因を取り払ってみせるわ。暁月兄さんの邪魔はさせない」
守られるだけの子供じゃない。もう二十歳を超えた大人なのだ。
これからはその背を守れる存在でありたいから。
「絶対に許さない。待ってて、暁月兄さん」
白蛇を背負った少女は強い決意を胸に、燈堂の地へ向かう――