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冬越弾正という男について

登場人物一覧

九重ツルギ(p3x007105)
殉教者

名前:冬越 弾正(本名:秋永 久秀)
種族:グリムアザース
性別:男
年齢:35歳
一人称:俺
二人称:君、~クン、~サン
口調:舞台上は敬語、親しいスタッフには穏やかな口調
特徴:舞台服は寒色を使う事が多い
設定:
 音の特徴を持つ精霊種。相棒であった旅人から音を扱うノウハウを教わり、タレントとして過ごしていた。
 好きなものは戦国時代。自分に似た名前の武将がいた事から、芸名もそこから取った。
 実は同性愛者で、己に社会の常識から何から教えてくれた相棒に想いを寄せていたが、性別という壁の前で立ち竦むように想いを告げる事が出来ずにいた。
 しかし相棒が犯罪組織に取り込まれ、弾正を殺そうとする事件が発生。幸い死人は出さずに済んだものの、“大切な人に殺されかけた”という事実は弾正を音楽界から遠ざけるに十分なものであった。

 冬の寒い日の事。このまま静かに暮らすべきかと押し悩む弾正の耳に心地よく入って来る音があった。
 悲しみと情緒に溢れた音楽。旅人がもたらしたという文化。しっとりと其の音楽は弾正の心を包み込み、癒してくれた。初めて聞く音楽だった。或いは聞いた事があっても、昔は歌おうと思わなかったのかもしれない。

 ――それこそ、そう! 演歌である!

 弾正は思った。この歌なら歌えるかもしれない。このメロディになら、今の自分の悲しみを託してもいいのかもしれない。
 彼は其の足でかつての相棒に会いに行き、言った。「もう一度やり直さないか」と。相棒は涙した。殺そうとした己をまだ信じてくれるのかと。
 そして二人は歩き出した。再び音楽の道を、今度は何にもとらわれず、最初から。低く静かな弾正の歌声と、近代感溢れる相棒のMIXは話題を呼び、大ヒットこそないものの、知る人ぞ知る演歌歌手「冬越 弾正」として活動を続けている。

『冷たい茶釜の奥ではまだ恋が燻っている――また貴方と暖め合えたならどんなに良いだろう! おんなの悲しみを歌い上げるこの曲を、冬越 弾正が歌います! お聞きください……“玉椿、散る”』

  • 冬越弾正という男について完了
  • GM名奇古譚
  • 種別設定委託
  • 納品日2021年08月24日
  • ・九重ツルギ(p3x007105

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