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御庭番衆『暦』
登場人物一覧
名前:黒影 鬼灯
種族:精霊種
性別:男性
年齢:unknown
一人称:俺
二人称:貴殿、貴殿ら
特徴:愛妻家、御庭番衆『暦』頭領
設定:
皇嗣であった賀澄の幼少の契りより付き従った秘密裡に諜報活動を行った隠密が黒影 鬼灯と呼ばれた男が率いる忍集団『暦』である。
間諜としてだけでは無く霞帝の懐刀とも称される『暦』は主君の政敵の動きに日々目を光らせる。
忍集団『暦』の全容は知れぬがその規模は大きく頭領たる鬼灯の下には12名の忍を擁する。皆、月の名を持つ優秀なる忍である。
神光と主君を護る為ならば手を汚すことを厭わず、効率的であると判断すれば非道な任務や作戦も躊躇わない冷血なる者達は霞帝の手足として暗躍し続ける。
鬼灯も12人の部下も表向きには中務省に所属する役人であり建葉 晴明の直属の部下として認識されている。
その見目麗しさより神光の女子達の人気を浴び続ける12名の部下達に「もう少し忍んではどうだ」と苦言を申す日々もしばしば。
鬼灯は常に人形の『章姫』を腕に抱いている。だが、それはある精霊種による傀儡術である。
精霊種は鬼灯の妻ではあるが自身の存在を公に出来ぬ鬼灯の傍にあるためにと傀儡術を行っているのだそうだ。
傀儡術師である娘、章姫の本来の名は『
彼女は霞帝の姪御に当たり、早くに両親を亡くした章を霞帝は我が子のように可愛がって居る。故に、章は霞帝と父上と呼ぶそうだ。
実の親子ではないが慈しみ愛した娘同然の章を、彼女の一目惚れとは言えども嫁に遣るほどの信を鬼灯に向けているのは確かである。
「父上、わたしは鬼灯くんの奥さんになるのだわ!」
奥方と呼ばれ本来の名を口に為ぬ部下達は章姫の出自や本来の立場を口外することはない。無論、それは鬼灯とて同じだ。
愛おしい妻を、そして彼女を自身へ与えてくれた霞帝の厚い信と忍びとしての責務を胸に抱き。
現在は突如として、国家に仇なし義兄さえも裏切る禁忌へと手を染める天香 遮那の動向に目を光らせている。
主君の義兄弟の盃を交した相手の弟なれど、敵となるならば――