PandoraPartyProject

SS詳細

忌子姫の冷酷な父

登場人物一覧

白妙姫(p3p009627)
慈鬼
白妙姫の関係者
→ イラスト

名前:桂樹 篤柾(かつらぎ あつまさ)
種族:八百万(ヤオヨロズ)
性別:男
年齢(或いは外見年齢):外見はおおよそ50代程
一人称:儂
二人称:貴殿、そなた、お前(相手によって変化)
口調:~だな、~だろう、~なのか?
特徴:雷の精霊種(=八百万)であり、意識して止めない限り常に青い稲妻を仄かに纏っている
設定:

武家の名門、桂樹の現当主。当主に就任してからは長く、実年齢不詳。

現当主の篤柾は冷静な効率主義者、という評判だが、実際のところは冷静を通り越して冷酷。
効率主義といえば聞こえはいいが身勝手ですらある。

最初の妻は同じく八百万。文官貴族出身の清楚な美女だったが、随分と昔に先立たれた。
彼女との間には既に他家へと嫁いだ長女がある。

その後迎えた後添えは見目麗しい獄人の女武芸者。周囲には随分と反対された。
しかし、武家の妻には武芸の嗜みも必要だろう、八百万の男児を授かれば良い、という理由で納得させた。
そして、月満ちて生まれた次女は桂樹の家にて忌子とされる白髪赤目。
当人は黒髪に紫電を思わせる瞳であるし、後妻は紫檀のような赤紫を帯びた茶色の髪に金色の目である。
忌子が生まれたとき、篤柾と後妻がとった選択は『幽閉』であった。迷いはなかった。
なぜ殺さなかったかといえば、情ではない。
「忌子を殺せば祟る、早ければ早いほど大きく祟る。天寿を全うするまで、幽閉するべし」
という言い伝えを信じたに過ぎないのだ。

その後生まれた長男は、待望の男児であったことと八百万であること、忌子の女児の次に生まれたこともあり溺愛している。
長男の前でだけは、冷酷そうなこの表情も少し緩むそう。

獄人差別を許さぬ霞帝の目覚めにより、後妻が獄人とはいえ娘を幽閉し続けていたことで咎めを受けるのではと、篤柾にしては珍しく焦っていたところ娘が姿を消す。
幽閉していた娘の存在という醜聞を恐れた桂樹一族は、目下彼女を捜索中である。
――名無しも納まりが悪いと仮の幼名を付けたのだが、その名で探しても見つかるわけがない。彼女は名を変えたのだから。

近年付き合いのある富裕な貴族が嫁探しをしており、その家では桂樹と逆に「白い髪は吉兆の白蛇の化身、赤い瞳は太陽の象徴」と白髪赤目を瑞兆と尊ぶ風習があるそうだ。
それを聞きつけた篤柾は、幽閉した娘を連れ戻して嫁がせようと画策中である。
少しくらい醜聞が漏れても、娘を祝福し良家に嫁がせることでチャラ、という魂胆らしい。

PAGETOPPAGEBOTTOM