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誓約を見守り
登場人物一覧
名前:小金井・正純
種族:八百万(星の精霊)
性別:女性
年齢:25歳
一人称:私
二人称:~さん
口調:ですねぇ、ます、ですか?
特徴:紫黒の髪と金の瞳を持つ女性。清楚な見た目と美しいプロポーション。
設定:天香家に連なる家系の出身。神事を執り行う小金井家の巫女。
小金井家の巫女は天香家の女官として迎え入れられる。
名目上は女官だが、どちらかというとお目付役に近いものがあり一目置かれる存在。
次期当主である遮那の為に成人前から天香家に迎えられている。
人当たりの良い正純は、現当主である長胤やその妻蛍とも仲が良い。
特に蛍とは気が合うのか姉妹の様に団欒を楽しむ様子も覗える。
遊郭の最上級の花魁伽羅太夫(タイム)とは親友の間柄。
巫女と花魁という身分を知らず知り合い、仲良くなり。
お互いの素性が明らかになった時、タイムが姿を消そうと走り去るのを引き留め、
唯一無二の親友だと魂が告げているのだと涙ながらに叫んだ。
星の導きなんて関係無い。小金井・正純としてタイムが大好きだから。
裏世界の情報を貰う代わりに、天香家が不利益を被らない範囲でタイムに表世界の情報を流している。
遮那の行方を『ある程度』把握しているのはタイムから情報を貰っているから。
タイムすら知らない遮那の目的などは分からないけれど、無事が確認出来るだけで安堵するものだ。
遮那が男として一番初めに恋愛という感情を向けた相手。
一夜の恋は深く刻まれ、忘れ得ない思い出となる。
「私は貴方の傍に居ます。けれど貴方の『隣』は私ではありません」
紫黒の髪に触れて唇を落とせばそんな言葉が正純から零れた。
「分かっておる。されど、この想い、一夜の夢として胸にしまっておくぐらい構わぬだろう?」
前に進む道の先、歩いて行かねばならぬのは分かっている。
けれど、ただこの時だけは琥珀の瞳には正純しか映っていない。
その夜の事を遮那は『九重葛の夢花』と称した。
誰にも語らぬ、夢の花。