ＳＳ詳細
『帰る場所に待つ人』、レンド
登場人物一覧
- ラダ・ジグリ(p3p000271)
灼けつく太陽
「ラダがイレギュラーズになっちゃって、それもう何年たつのかしら。たまには顔を見せて欲しいなぁ」
名前：レンド・バラーズ
性別：女性
種族：純種・ラクダの獣種（半人半駝）
年齢：22歳（情報登録時点）
誕生日：10月10日
一人称：私
二人称：あなた、～さん、気心の知れた相手は呼び捨て
口調：～よ、～ね、～かしら？ など。いわゆる女性っぽい。
特徴：茶色のセミロングの髪。大きな丸い眼鏡。R.O.Oの彼女より、もっとおっとりしてるらしい。
設定：
ラダ・ジグリの父である、ラルグス・ジグリの部下にあたる人物。ジグリの隊商では経理の仕事をしており、帳簿の上を踊る数字に一喜一憂している日々である。
ラダとは年齢が近く、レンドの両親もジグリの隊商に所属していたため、幼いころからよく遊んだり、面倒を見たりしていた。とはいえ、レンドは頭は回る方だが些か体はどんくさく、幼き日のラダにはいつも引っ張られていることが多いため、ラダにとっては年上の女性と言うよりは、同い年の面倒を見なければいけない友達、位に思われていたようだ。当のレンドは、それでもいいかな、と思っていたようで、仲はとても良かった。
前述したとおり、現状はジグリの隊商で経理の仕事をしており、帳簿を任されているという事で、ラルグス以下隊商のメンバーからも信頼は厚い。ラダとは現在も交流があるようで、たまに手紙などを送って近況を確認し、それを世間話の体でラルグスに伝えたりしている。
独り立ちをし、自身の力で商いを頑張っているラダを、心から応援している……のだが、ラダが一人で商いを行うと決めた時に、誘ってくれなかったことは、ちょっとふてくされた程度には気にしているらしい。ラダとしては、既に父の隊商で活躍しているレンドを、成功の確約されていない自分の冒険に付き合わせては申し訳ないと思ったわけだが、友の心、彼女は知らず、なのかもしれない。
「いつか、ラダの商いが軌道に乗って、手が足りなくなったら、いつでも呼んでね？」
彼女はいつも、ラダへ笑ってそう言う。実際、いつでも飛び出せるように準備はしているらしい。お声がかかれば、いつでも旅行かばん片手に飛び出すだろう。ジグリの隊商も、それは承知しているようだ。
いつか、大切な幼馴染の力になる。そんな日を夢見て、今日も彼女は帳簿と格闘しているのである。
おまけSS『ある時のレンドからの手紙』
拝啓、ラダ。
近頃暑さが厳しくなってきたけれど、元気にしている？
ラサの暑さと、他の国の暑さは性質が違うみたいね。ラサは渇いた暑さだけれど、練達の、再現性東京？ って言う所は少し湿った暑さなんだって。ラダは行ったことある？
この間の、ラサの事件……色宝の事件の祝勝会の時に、ラルグスさんが、あなたと商人との顔合わせに付き添ったじゃない？
帰ってから、結構嬉しそうな顔をしていたわ。中々娘もやるようになったな、なんて。ラダには直接そんなことは言わないかもしれないけれど、ラダの成長をすごく喜んでるみたい。
もちろん、私も。早くラダの商売が軌道に乗って、お手伝いに呼んでくれたら、って思ってる。……呼んでくれるわよね？
そう言えば、すあまちゃんは元気？ この暑さで参ってないかしら……。ラダもそうだけど、すあまちゃんの体調も気にかけてあげてね。
もしこっちでも暇が取れて、都合があったら、今度遊びに行ってもいいかしら？ そうしたら、幻想の街とかを案内してほしいな。私はあんまりラサから出ないから、色々な国を旅してるラダを、少し羨ましいと思う。その分大変な仕事をしてるって言うのも、分かってるけどね。
……あんまり長くなってもなんだし、今日はこのくらいで。
これからもラダは大変かもしれないけれど、くれぐれも無理はしないでね。
あなたの友人、レンドより。