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ヴィーゲンリートの傍らで

登場人物一覧

ニル(p3p009185)
願い紡ぎ
ニルの関係者
→ イラスト

名前:レンブランサ
種族:幻想種
性別:不明
外見年齢:unknown
一人称:わたし
二人称:あなた
口調:です、ます、でしょう
特徴:信仰者、フードで顔を隠している
設定:
 大樹ファルカウの信仰者。深緑に棲まう幻想種。ニルにとっては『何時の日か出会った筈の人』。
 自身のかんばせを何時もフードで覆い隠し、アンテローゼ大聖堂で祈りを捧げている信仰者として知られている。
 詳細なプロフィールを口にすることはなく『レンブランサ』と名乗り、大いなるファルカウを尊び穏やかな日々を暮らしていた。
 ――筈であったが、近頃はその姿が見られなくなったと司教フランツェルは語る。
 レンブランサは強き信仰の徒であり、その中心であるファルカウを慈しんでいたがある日を境にぱったりと居なくなったのだ。
 事情を誰も知らない。知る由も無く。彼が今どこに居るのかは……。

 レンブランサはファルカウの傍らで生まれた永きを生きる幻想種である。
 ファルカウを愛し尊び、幼き頃より『ザントマンの伝説』を語り継ぎ幼児達に帰路を急がせる。穏やかなるレンブランサは先生と呼ばれた経験もあった。
 永きを生きてきたレンブランサは開かれた国に、異邦の者達に驚愕した。
 神聖なる大樹ファルカウを理解せぬ者達による蹂躙。其れ等を防げぬ己の無力さに打ちひしがれた。
 そうして旅に出た。力を手に入れ大いなるファルカウを護るが為に。
 旅へと出た彼の行方をアンテローゼの誰も知らなかった。
 だが、その最中にレンブランサはニルと出会った。穏やかな気質のニルと友に過ごしたのはレンブランサにとっての至福であった。


 だが、それだけでは為らぬとレンブランサは敢て『ニルの記憶を揺さぶった』
 強いショックを与えられ、ニルはレンブランサと過ごしたたったの数日を忘れたがレンブランサはよく憶えて居る。
 ニルはファルカウに訪れた異邦の者達と同じ存在であったと。可能性を帯びた存在であったのだと。
 レンブランサは驚愕した。
 彼等は脅威であった。
 様々な敵を退け、ファルカウへと無遠慮にも訪れる。
 故に、絶望した。レンブランサは彼等を退けるだけの力を自身は未だ、持っていなかったのだ。

 レンブランサは聞いた。美しき子守歌ヴィーゲンリート――
 ファルカウの許へと戻ったとされる彼の行方を、知る者は誰も居ない。

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