PandoraPartyProject

SS詳細

怪奇! 植物……のようなゲソのような、とにかく不気味な何か!

登場人物一覧

グレイガーデン(p3x005196)
灰色模様
イズル(p3x008599)
夜告鳥の幻影

「……あのさ、いまさらな話なんだけど」
 とある採集依頼を受け、現地へ向かう途中。
グレイガーデンはイズルのほうを半眼で見やり、あんまり口に出したくなさそうな顔で言った。
「どうしたの。何か問題でも?」
「いや……これ採集依頼なのに、説明の時『捕獲』って言ってなかった?」
「さあ、どうだったかなあ」
 しらばっくれる……というより、マジで覚えてなさそうな調子のイズル。
グレイガーデンの不安は募る。いくらなんでもテキトーな依頼を請けすぎたか?
というかこんなこと、現実でもあったような……などと嫌な予感がしてきた。

 そして残念ながらそれは、予感などでは済んでくれなかった。

「キョエェェェェェエエェェェェェ」
「ピェェエエェェェェェエェェェ」
「ハアアァァァァァアアァァァァン」

「「なにこれ」」
 イズルもグレイガーデンも、思わず同じ言葉を漏らしていた。
目の前に繁茂……繁茂? いやうねうね群れているのは植物? らしき? 何か? だった。
 いや植物は叫ばねえだろって話だが、でも目の前の植物?(不確定名)は叫んでんだから仕方ないよね。
「この植物? 叫ぶ! うるさい!」
「……丸刈りだね?」
 イズルは言った。たしかにこんなもんは一匹……いや一本たりとて放置できない。
「待ってイズル!」
 その時、クエストをよーく確認していたグレイガーデンが叫ぶ。
「よく見たらこれ、生け捕りって書いてあるんだけど!?」
「採集の概念が乱れそうなのだけれど? ……不殺ならいけるかな」
「僕は不殺持ってないんだけど!?」
 グダグダである。
「……一本確保すればいいだろう。それは私がやるから、残りはキミに任せたよ」
「全部!?」
 イズルはスルーした。都合の悪いことは聞かないのが大人なのである(実際は彼が年下だが)

「「「ピギョエァアアアアアア」」」
 その時! 植物?(不確定名)が、キモい触手を伸ばして襲いかかってきた!
「おっと」
「イズルー!?」
 ふわりと飛行して回避するイズル。グレイガーデンは出来ないのであっさり絡め取られう!
「ちょ、なんだこの嬉しくない絵面、助けてよイズル!」
「その気になればムシャムシャ出来るでしょ?」
「雑草はこんな金切り声あげたり人間に襲いかかってこないんだよッ!?」
 グレイガーデンのツッコミはごもっともだ。これもリアルラックがないせいなんだろうか。

 とはいえ、相方がやられてしまっては、ついてきたイズルとしても困る。見ていて面白いといっても、苦しんでいるとなれば話は別だし。
なんてことを考えるあたりが、なんやかやイズルの生真面目さとも言えようか。
「すべて斬り裂いてしまうよ。その間に脱出してくれ」
『光晶翼アルフュール』が光り輝き、羽根が無数の鋭刃となって降り注いだ。
「「「ピギョエァアアアア!?」」」
 所詮は植物である。アルフュールの切れ味で斬れないわけがなく、触手を切断された植物(不確定名)の群れは、悲鳴らしきものをあげながら後退した。
「た、助かった……!」
 グレイガーデンは身体にまとわりついた触手の破片を払い落とすと、急いで植物(不確定名)の群れから距離を取る。
「……食べてみないの?」
「食べないよ!? だからどう見ても雑草じゃないって言ってるじゃん!」
 イズルはなぜか少しだけ残念そうにしていた。何を考えているんだこいつは。

「さっきは不覚を取ったけど……」
 グレイガーデンの周囲に戦艦めいた武装が出現し、大砲や機関砲ががしゃんと植物(不確定名)の群れに向けられた。
「「「ホァアアアアアアンギョケエエエ」」」
 植物(不確定名)の群れは、再生した触手を向けて身構えている……のか? それともビビっているのか? 種別からして不明なので何もわからない。
「このまま焼き尽くして……!」
「さて」
「え?」
 いざグレイガーデンが攻撃しようとしたところで、なにやら怪しげなポーションを取り出したイズル。
「ここに、アクセスファンタズムで精製した、やる気の出なくなるポーションがある」
「光らせる気!? いいよそんなの!」
 そもそも効くんだろうかそんなポーション。変な化学反応を起こして急成長したり変異したらコトである。
 よしんば成功しても、生まれるのは1680万色(正しくは1677万7216色)で光りながらうねうねする植物らしきなにかである。キメェ!
(そんな光景見たくない、最悪それでまた巻き付かれたら一生モノのトラウマになる!)
 グレイガーデンは必死だった。ともあれ大砲が火を噴き、植物(不確定名)に着弾!
「ギョヘェエエエエアァァアホァアア!?」
「アギョゲゲゲゲロロロロ」
「アッハァアアアアン」
「どうして断末魔まで気が抜けるんだこいつらは……」
 アクティブスキルの力で燃え上がった植物(不確定名)は、燃えながらくねくねと踊るように悶え苦しんだ。この光景もこの光景でかなりトラウマである。
「一本は残しておくから、さっさと捕獲しちゃって!」
「採集依頼だったはずなんだけどなあ」
 などとぼやきつつ、イズルはきちんと仕事をするタイプの人間だ。燃え上がる植物(不確定名)の群れの中からダメージが少ない個体を見切り、不殺効果できちんと生け捕りにした上でゲット。
 あとには黒焦げになった植物らしき何かの残骸が残る……のだが、切断されたタコの足みたいにまだピクピクしていた。グレイガーデンは出来るだけそれを見ないようにした。
「ところでこれ、一体何に使われるんだろうね?」
「知らないし知りたくないし知らなくていいいと思う……」
 さっさとクエストを完了して、この依頼主とは二度と関わり合いになりたくない。グレイガーデンは心からそう思ったという。

  • 怪奇! 植物……のようなゲソのような、とにかく不気味な何か!完了
  • GM名唐揚げ
  • 種別SS
  • 納品日2021年07月28日
  • ・イズル(p3x008599
    ・グレイガーデン(p3x005196

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