PandoraPartyProject

SS詳細

花咲ける18歳!!

登場人物一覧

ユリーカ・ユリカ(p3n000003)
新米情報屋
郷田 京(p3p009529)
ハイテンションガール


「同年代だからって、色んなものが同じくらいとは思わなかったのです……」
――ユリーカ・ユリカ、ある日の出会いを思い返して。


「急がなくちゃなのです!」

 その日『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は道を急いでいた。パタパタとした駆け足で街を急ぐ。
 駆け足で通りがかった曲がり角で突然、何か「バインっ!!」とした物にぶつかった。
 実際にはそんな音は物理的には響いてない。だが、ユリーカの心の耳には、この衝撃的な擬音は間違いなく聴こえていた。
 ユリーカのおもちみたいなほっぺに伝わる、弾力ある感覚。そして軽々と吹っ飛ぶユリーカの華奢な身体。



「アタタタタ……」
 立ち上がって顔を上げれば長い黒髪をたなびかせた随分と大柄な女性……少女? がいて。

 ばいんっ!! あるいはバストッ!! とした胸部がまず目に飛び込む。
 
(ぼ、ボールなのですか? 山なのですか!?)
 目を白黒させるユリーカ。脳の処理が追い付かない。この器官はなんなのだ。むね……むね? むねってもっとひらたいものじゃなかったっけ。
 情報を知覚して、脳で処理する度に目から光が消えてゆくユリーカ。

「ん?何か当たったかな?」
 山の向こうから声が聞こえる。違った、豊かなバストの主の声が聞こえる。彼女こそ『ハイテンションガール』郷田 京(p3p009529)だ。
「ぶつかっちゃったのですよ!!」
 山の下からぷんすこと抗議するユリーカ。ちっちゃくてかわいい。
 たゆんっと躍動する胸の主、京はふと気が付く。胸の向こうに誰かいる。

「うわー! ごめんごめん! えーっと、ローレットで見かけた……ユリーカ、さん、だよね?」
 胸の向こうに見える小さい影は、ローレットで何度も目にしたマスコット、もとい看板娘に他ならず。

「なのですよ! それで、あなたは……」
「あー、アタシは京。郷田京。旅人で、18歳だよ!」
 えへへ、と明るく微笑む京。
「じゅじゅじゅじゅじゅじゅうはっさ」
 ユリーカは目を白黒ぱちくりさせる。目の前の小さな人が何故目を白黒させるのか、サッパリ分からずきょとんとする京。
(18歳、同い年ではないですかっ!!)


「18歳なのですかっ!?」
「うん、そうだよ?」
 じゅうはっさい。その言葉を半数するユリーカ。
 18歳、でも目の前の京は並みの男よりも背が高い。しかもよく見れば胸以外にも全体的に大きい。

 ユリーカはじゅうはっさい、じゅうはっさいと繰り返し、うわ言のように呟く。
「もしかして、ユリーカさんも18歳、かな?」
 目の前の小さい人の様子に気付いたのか、気さくに話しかける京。
「じゅ、じゅうはっさいなのです……」
 ユリーカ、なんだかちょっとバツが悪い。何が悪いわけでもない、単なる個体差なのに……

「奇遇だねぇ! たまたま街で出会って同じ18歳だなんて!」
 よしよしと、小さい子にするように頭を撫でる京。ユリーカは、なんだかジト目にならざるを得ない。
 京が一挙動する度、ばるんばるんと重力を無視して揺れるバストが、目の毒だ。いやほんと。否応なしにユリーカのコンプレックスを刺激されてしまう。
「あ、あの、一応同い年なのです。ちっちゃい子じゃないのです……」
 遠慮がちにジトーッとした視線を向ける。が、それを京は分かっているのか分かってないのか……
「じゃあ、同い年の女子なら行くトコは一つだー!!」


 どういうわけか京に引っ張られた先は喫茶店。目の前にはパフェ。
 あれ、ボクなにかすることあったんじゃなかったっけ、と思いもするけど京の勢いに乗せられて思い出せない。なんだったっけ。
「ほらっ! 食べようよ!」
 ドン! と鎮座するパフェは、多分京からしたらちょっとしたおやつサイズなのかもしれない。色々とおっきいし。そしてアイスコーヒーもLサイズ。
 健啖家であろう京がコレを食べるならいい、全く問題は無い。
 しかし、ユリーカの目の前にもそっくり同じものが並んでいるのだ!食べきれないよ!

「アタシの元の世界では、武術家がシノギを削っててね……アタシは二つの勢力のどっちにもつかないでフラフラしてたんだけど。ユリーカは?」
 パフェをヒョイパク
「なんと! ボクはー、えーと……スゴイ情報屋だったお父さんのようになりたいのです!」
 コーヒーごくごく
「アタシのギフト『超人肯定』はね……」
 パフェをモグモグ
「流石なのです!」
 コーヒーのみのみ

 双方のこれまでの経歴、身の上など、話が弾めばスプーンも進むしコーヒーも減る。
 山盛りだったパフェも気が付けばすっかり底が見えてきた。意外と食べられちゃうものだな、と、自分の胃袋に感心するユリーカ
「ここはアタシのおごりってことで。ユリーカのこと、跳ね飛ばしちゃったみたいだしね!」
 そう、ユリーカは思い出す。そういえば今日の馴れ初めは今も目の前で揺れるこのバストに弾き飛ばされたことだった。
 一瞬またジト目になるも、奢ってもらえたから今日のところは許すのです、という気持ちにもなる。

「じゃあねー!今度はもっとゆっくり話そっかー!!」
 元気よく手を振る京に見送られて、ユリーカはまた歩き出す。
「あっ!こんなことしてるヒマないのでしたっ! お仕事が……」
 ユリーカは、仕事に遅刻した。

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