SS詳細
縁を織る者
登場人物一覧
名前:織(しき)
一人称:私
二人称:呼び捨て
口調:~さ、~だねぇ、~かい?
特徴:情が深い、マイぺース、和装
設定:
天津神宮にて代々神主を務める滝倉の血筋を有するため毎朝、主神様へとお参りをする信心深い少女は霞帝曰く『神様のお気に入り』であるらしい。
兄と自身と良く似た弟と伸び伸びと育ち、将来は天津神宮の巫女となる織には兄弟には言えないとびっきりの秘密があった。
幼い頃から織には『小さな友達』が居た。『瑞』と名乗るふわふわとした子犬である。兄弟や両親が訪れれば直ぐに姿を隠してしまう不思議な友達。
10代も半ばになった頃、漸く織は気付いたのだ。瑞と名乗ったふわふわとした子犬は天津神宮の主神であり、時の天子、霞帝に加護を与える黄泉津瑞神で有ることに。
瑞には秘密でネタばらしを行うように謁見を許した霞帝は時折、神宮で織ら三兄弟の遊び相手をしていた青年――黄龍の事も含めて、今後共に天津神宮を護り続ける事を乞うたという。
誉れ高き滝倉の娘として織は黄龍(織ら三兄弟の前に姿を現したときは『右近』と名乗っていた。鬱金色に由来したのだろう)と共に神光の平和と天津神宮の信仰を守り抜く。
……と言うのが天津神宮の巫女となるべき滝倉の娘である織のR.O.Oの姿であった。そうは言いながらも良く笑い、良く怒って、表情をころころと変化させる織は神光の変化に対しては恐れること泣く飛び込むだろう。
R.O.Oのイベントにも何食わぬ顔で黄龍とモダンな格好をして潜り込むであろうし、霞帝を兄のように慕い、長胤公にさえ気軽に話しかける。滝倉の巫女は同じ神子である此岸ノ辺の双子巫女とも仲良く元気なのだ。まだまだ(本人はばれていないと思っている)主神である事を隠して只の子犬として遊びに来るであろう『瑞』の遊び相手を買って出て、黄龍と共に『楽しい毎日』を送り続ける。
今日も明日も、明後日も、平穏そのもの。平和そのもの。『あなたが見せたいと願ってくれた世界』が此処に在るとでも言うような。喉から手が出るほどに欲しかった、そんな当たり前の日常がずっと、ずっと――続いていくのでしょう。