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緋き山の迦楼羅
登場人物一覧
- カイト・シャルラハの関係者
→ イラスト
名前:瀬威・迦楼羅
種族:魔種(元・飛行種)
性別:男
年齢:28歳
一人称:俺
二人称:キミ、アンタ
口調:~だ、~だな、~だよな?
特徴:鷹の翼、外さない天狗面、隠れ見える金の眼、赤い尾羽根
設定:
幼き頃、小さな少年が海洋王国の浜で溺れた。両親が気付いた頃には幼児の姿はなく亡くなったとされている。
だが、真実は違った。溺れた刹那、幸か不幸か幼児は此岸ノ辺へと『神隠し』に合い流れ着いたそうだ。
帰る術を持たず神威神楽で過すことしか出来なくなった哀れな天狗の子。
彼は名を問われた時、舌足らずに『セイ・カルラ』と囁いた――故に、『瀬威・迦楼羅』と呼ばれるようになる。
ある和尚に引き取られ古寺で育てられる事となった。厳しく躾られ、和尚の跡継ぎとなる事を夢に見た少年は、そんな夢など叶うことなく売られていった。
後に、彼は知る事となる。心優しかった和尚は人身売買を商いにしていた八百万であった事。八百万以外の種は商品としか思われていなかった事。
自身に施した躾は『好き奴隷になるため』のものであったことを。
故に迦楼羅は憤怒した。
巡る廻る運命が恨み妬み殺し僻み壊し壊し壊し――遂には、彼は『何処かで聞いてしまった』
得た圧倒的な力で己を小馬鹿にした人々全てを蹴落としてやろうと考える。家族の輪や幸福が、彼には存在しなかった物が、何よりも疎ましかった。
――彼の本来の名はセイル・シャルラハ。その名は、記憶には最早残っては居ない。
浅き水の流れを従える、炎の鳥――瀬威・迦楼羅の名は、彼にとっては余りにも馴染みすぎたのかもしれない。
迦楼羅はカイト・シャルラハの実の兄である。その髪は母に、翼は遠き血を辿り隔世遺伝のものである。
迦楼羅がカイトをその目に映したとき、彼はそれが己の親類で在る事を悟であろう。迦楼羅には両親の記憶はある――その『父』に酷似したカイトの姿は忌まわしき記憶そのものであるからだ。
その翼を血に染めて緋色にする事を夢に見て、彼は幸福そうな全てを壊す。
己になかったものを享受する者達が何よりも許せない。
高天京を見下ろす緋き山、真朱山に座し訪れる人々の命を奪う。八百万を何よりも嫌い、幸福な者達を滅し続ける日々を一人送る。
獰猛なる青年は決して消えることなき怒りの炎を抱き続けるのみ。
- 緋き山の迦楼羅完了
- GM名夏あかね
- 種別設定委託
- 納品日2021年06月02日
- ・カイト・シャルラハ(p3p000684)
・カイト・シャルラハの関係者