顔が黒幕

登場人物一覧

名前：アリシス・シーアルジア
種族：人間種
性別：女性
年齢：27
一人称：私
二人称：あなた、～様
口調：です、ます、ですか？
特徴：美形、切れ長の目、凛としている、信仰者
設定：
　混沌におけるアリシスは異世界の守護者であり、信仰者であり、背教者であった。
　しかしながらネクストにおける彼女は人間種として再現され、伝承大司教イレーヌと共に伝承の宗教勢力において有力を持つ司教の肩書を持っている。
　一見すると非常に美しく穏やかであり、理想的な宗教指導者然とした部分が前に出るアリシスであるが、そのイメージと実際は多少の違いがある。
『彼女は彼女なりに信仰を重視しており、神への献身が嘘偽りである訳ではないのだが』、或る時、彼女は大いなる挫折を迎える。
　信仰のみが救える限界をイレーヌの元師匠『黒神父』たる背教者、パスクァーレ・アレアドルフィに諭された彼女は、その先の手段に魔術を選択する事になる。
　つまり、彼女は敬虔なる神への奉仕者と共に此の世の神秘の解明者――即ち、我道を探求する魔術師としての属性を得るに到っている。
　魔道の追及は聖職者からすれば『反則』であり、当然これを承知する彼女は己と己が作り出した『結社』の全てを秘匿している。
　但し先述した通り、司教として伝承の宗教指導者の立場にある彼女は弱きを救い、民草の不安を和らげ、助く己の責務に背いては居ない。
　しかしながら、魔術師としての属性を得た彼女は『精神的安寧』が全てを解決するという、謂わば消極的な対症療法を理性的に否定している。
　或る種、優し過ぎ、潔癖であり、革新的である彼女は現在進行形で王党派と貴族階級が権力闘争を繰り返し、政情や国民に影を落とす伝承の在り方を明確に嫌う。同時に政教分離の原則論を遵守し、ある程度の力を持ちながら問題解決の責任から逃れているとも考えらえる伝承中央教会のあり方にも批判的である。
　分かり易く言えば『美人で立派な聖職者だが、うっかり魔術を齧ってしまったタカ派のおねいさん』であり、イレーヌとは方向性の違いからぶつかる事も多数ある。（伝承大司教たる彼女は清濁併せ呑む度量を持っており、政治的な工作にも優れているのだが、どちらかと言えばハト派に位置する）
　余談ながら伝承大教会ではこの麗しき女傑どちらかのファンが多く、人気は二分されている。
　顔が黒幕っぽいとか言われているのに密かに傷付く事がある。言ったの誰だ。俺だった。