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歌は途切れないとも

登場人物一覧

ヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)
人間賛歌
ヤツェク・ブルーフラワーの関係者
→ イラスト

名前:『Elegantiae arbiter』E-A
種族:人工知能
年齢:不明
性別:男性人格
一人称:私
二人称:貴君、~君。
口調:~だ、だな、ではないかね。尊大。上から目線。
特徴:優美、傲慢、享楽的、皮肉屋、ツンデレ

『問おう、貴君の名は? 何をもって私に命令するのかい?』
 小鳥のさえずるような声で、E-Aは問いかけた。けれども、それは形式的な問いにすぎない。
「この歌と、ヒアシンスの名において」
 複雑な迷路を抜け、『寓話号』にたどり着くということこそが答え。
 ヒアシンス――若き日のヤツェク・ブルーフラワー(p3p009093)が封印された『寓話号』を見つけたとき、宇宙船はツタに覆われていた。
 ランダムに発する救難信号は、まるでデタラメの限り。しかし、それは、注意深く聞けば、教養人をありかまで導くソネットとなっていた。古代の詩歌に関する知識なくしては、とうていE-Aのもとにはたどり着けなかっただろう。

「一世一代のテレポートかい! いいだろう……ではさらば!」
 姫君を逃がすとき、そのために容量を割き、一度はヤツェクと別れを告げたものの――バックアップ用ユニット、すなわちコインに核を移し、ちゃっかりと生き延びていた。いかにも助からないといわんばかりの口ぶりで(実際、それは賭けだった)、ギリギリまで黙っていたことについてはヤツェクは閉口している。
「そんなに私が軟弱(ヤワ)などとは思わないことだ、ヤツェク君。くれぐれも! 物語が零れ落ちることがあっても、人々が口ずさんだ歌は途切れないとも」
 この上なく、趣味と、余分と、余暇を愛する。
 趣味は喧伝。
 さいきんは練達ネットで活動することも増え、好き勝手に(虚実交えて)主人の活躍をブログだかにしたためているという。

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