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えいえんのうた

登場人物一覧

ヴィルヘルミナ・ツェペシュ(p3x008547)
†夜の闇を統べる女王†

名前:カタラァナ=コン=モスカ
種族:海種
性別:女性
年齢:18
一人称:僕
二人称:~君、~ちゃん
口調:だ、だよ、だよね?
特徴:可愛い、青肌、歌が上手い、迷惑なリサイタル
設定:
 シロイルカの海種。
 モスカは航海の外洋、不踏の海域の外に領海を持つ辺境伯の家名であり、彼女はその令嬢に当たる。
 モスカは儀礼的に重要な血族であり、貴族階級にありながら余り政治に参画しない事から謎の多い一族とされている。
 カタラァナはその主家の長女であり、大祭司と呼ばれ、また御子たる者とされる。
 モスカは元々『絶望』を冠した外海と航海をつなぐ存在であったとされているが、伝説の詳細は現代まで伝わってはいない。
 同じく御子である妹のクレマァダは霊的な夢見と口伝をもって『そこに何かがある』事だけは本人は直感的に理解しているのだが……
 打っても響かない姉の放蕩にはよくその柳眉を顰め続けていた。
 人懐っこく美しい声を持ち、人好きのする笑みを常に浮かべているが、本質的には他者と比べて『異質』である。
 他人の情動に共感出来ず、理屈以上では自己の外を観測し得ない。産まれながらに虚ろを背負ってこの世界に降り立った彼女は『可能な範囲で』周囲の期待に応えようと考えた時期もあったが、成長と共に自他に横たわる決定的なまでの隔絶を理解するに到り、最終的に『モスカの御子としての自身』、それ自体を諦める事になる。
『決行』は十六の誕生日の前日であった。自身の祝いに領地や屋敷が騒がしくなるその隙をつき、カタラァナは密かに連絡船に忍び込む。出来の良い妹――つまり、クレマァダには悪いと思ったのだが、全てを放り出しての家出であり、家人がこの異変に気付いた朝には全ては取り返しにつかない段階になっていた。
 それからのクレマァダは自慢の歌(調子外れなのだが、持ち前の美声で何とも魅力的である)を武器に旅芸人の一座に潜り込み、ネクスト各地を飛び回る気ままな旅の中で誰にも何にも縛られず、必要以上に周りを慮る必要もない生活に身を浸し、十分幸せにやっている。
 実を言えばそんな彼女の情動は以前よりもずっと育ちつつある。
 かつて他人を殆ど理解し得なかった彼女は以前よりも『心』に寄り添う事が出来るようになっている。
 日だまりのような長く、短く、長閑で忙しないこの時間の価値に彼女が気付くのはもう少し先の話だろう。

 ――いあ ろぅれっと ふたぐん ゆめみるままに♪

  • えいえんのうた完了
  • GM名YAMIDEITEI
  • 種別設定委託
  • 納品日2021年05月14日
  • ・ヴィルヘルミナ・ツェペシュ(p3x008547

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