ＳＳ詳細
ロードというアバターの設定
登場人物一覧
- ロード(p3x000788)
ホシガリ
名前：ロード
種族：人間
性別：不明
年齢（或いは外見年齢）：9歳前後と思われる
一人称：俺
二人称：ほぼ呼び捨て
口調：コロコロ変わるところを見るに、こだわりはないようだ
特徴：【甘党】【子供っぽい】【固定された外見がある】
設定：
ランドウェラが思い描く年相応の自分、9歳の少年として作成されたアバター。
普通の人間、普通の少年をと考えて作ったつもりであるが、世界の多様さとは普遍性の拒否でもある。深く考えてはいけない。
見た目として設定した覚えはないが、現実のランドウェラと同じイヤリングを身に着けており、装備等でこれを変更することができない。深く考えてはいけない。
色でNPCとそうでないものを区別することができる。
白ならばNPCで、黒ならばNPCではなくて、赤ならばそれ以外の何かだ。
白や黒と違い、その色を感じるのではなく、赤く塗りつぶされている。クレヨンのように乱雑であったり、ペンキのように塗りたくったものであったり、そのせいで、赤い何かの姿形すら、ロードは正確に把握できてはいない。
テクスチャの一種だと思っていたが、どうやら色の違いは自分にしかわからないようで、これが自分のアクセスファンタズムなのだと気づいた。
赤い何かについては、どうやら自分以外には見えていないものであるようで、今はまだ触れないことにしている。
目を合わせないことにしている。
ついてきている。気づかないことにしている。一定の距離を保ちながら、ついてきている。気づかないことにしている。視界の端に赤い何かが見える。気づかないことにしている。
少しだけ、ほんの少しだけ、目に映る頻度が増えている気がする。気づかないことにしている。
少しだけ、ほんの少しだけ、昨日より距離が近い気がする。ねえ。気づかないことにしている。
気づかないことにしている。
おまけSS『おまけSS、或いは子供らしい一幕』
年相応の素振りを見せる子供の姿というのは、大人受けが良いもので、ロードが市場に顔を出せば、馴染みの大人に声をかけられることが多かった。
りんごが余ったんだと言って、店じまいの男が少し歪な果実を投げてくる。
手を伸ばしてつかみ取り、礼を言って一口、しゃくり。かすかな甘味と、強烈な酸っぱさが脳天を突き抜けた。