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SS詳細

アルテミア(30)

登場人物一覧

ハウメア(p3x001981)
恋焔

名前:アルテミア・ドーマン
種族:人間種
性別:女性
年齢:30
一人称:私
二人称:~さん
口調:ね、よ、なのね、なのよね?
特徴:オッドアイ、ちちしりふともも、優しい、くっころ
設定:
 伝承の名門、騎士フィルティス家の血筋。
 本人も女だてらに近衛騎士団に属する。
 フィルティス家は勢力として王党派に位置し、バルツァーレクとも友誼を持つ。
 祖父であり現役の当主であるロギア・フィルティスに厳格に統率されるフィルティス家にありながら非常に穏やか。
 自分に懐くドシスコンの妹エルメリア、温かな両親、厳しくも立派な祖父、良き家族に囲まれて極めて真っ直ぐに育った。
 清く正しく美しく――大凡完璧なるアルテミアは騎士学舎時代より常に高嶺の花であった。当然先輩の多くが彼女に目をかけ、同級生の多くが彼女に恋をし、後輩達は彼女に憧れた……まではいいのだが、男共の相互監視、熾烈なる牽制合戦、無理目に感じるというプレッシャーは彼女に浮いた話をもたらすことは無かった。学業や訓練に真剣に打ち込む(要するに鈍い)本人の気質もあってか、青春時代は実にスポーティに健康的に過ぎていった。尚、男受けはするが優しく面倒見が良く凛として浮いた話のないアルテミアは女子にも大変モテた。
 騎士学舎を次席で卒業後、伝承の騎士見習いとしてキャリアのスタートを切る。
 騎士としてアルテミアは大変に優秀であり、二年の後、フィルティス家の意向もあり近衛騎士への推挙を受ける事になる。
 異例のスピード出世だが、同僚の男達は相変わらず牽制しあっており浮いた話は無かった。
 順調にキャリアを重ね、国王フォルデルマン二世の信頼をも勝ち取ったが、転機は同僚(銀髪)の言葉で訪れた。

「私は寿退社ですけどv アルテミアさんそういえばご結婚は?」

 世界にヒビが入ったとはまさにこの事だった。
 考えていなかった――或いは『考えないようにしていた』のだが、シスコン全開だったエルメリアも今ではすっかり有閑な貴族のマダムであった。
「姉さんはいいの。私がずっといるから」。相変わらずおかしな事は言っていたが、果たしてそんな問題だっただろうか?
 気付けば(30)。そういや恋らしい恋をしたっけ?
 かくて自問自答を重ねたアルテミアは途端に灰色になった青春時代を述懐し、ハイボールをキメ、勢いで結婚する事になる。
 ヴァン・ドーマン子爵は伝承の名門貴族である。顔もいい。問題はなにもない。

  • アルテミア(30)完了
  • GM名YAMIDEITEI
  • 種別設定委託
  • 納品日2021年05月09日
  • ・ハウメア(p3x001981
    ※ おまけSS『こんな感じか?』付き

おまけSS『こんな感じか?』

「な、な、何なのよ! 本当に!
 私が一体何をしたって言うのよ!
 ただ、ただ私は一生懸命――お祖父様の期待に応えて、ちゃんと頑張っていただけじゃない!」
「そうだなぁ」
「何時もちゃんとしていたわよ! 学生の本分は勉強だし、社会に出たらちゃんとするのは当然じゃない!」
「アルテミアはいつもそうだったもんなぁ」
「それを! 今更! 今更聞かないでよ! 今更言われてどうしろというのよ!?
 恋の仕方なんて私に分かるわけないじゃない!!!」
「……んー」
「……………何よ、寿退社って! 私だって、私だって!」
「んー、じゃあ」
「……?」
「俺と結婚、しちゃう?」
「ふぇ!?」

 ――かくてリンゴンとベルは鳴った。お幸せに。

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