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ドウして……
登場人物一覧
名前:ドラマ・ゲツク
種族:幻想種
性別:女性
年齢:89
一人称:私
二人称:君、さん、様
口調:です、ます、ですか?
特徴:アルビノ、年下に見える、ロマンチスト、読書家
設定:
翡翠出身、翡翠在住のひきこもり。
迷宮森林の奥、大樹ファルカウにある書庫を管理する、月を謳う書架守の一族の一人。
その出自や育ちから書物というものをこよなく愛し、蒐集する癖を持つ。
好きなものは目がなく、真っ直ぐで近視眼的になりがちなのは学者肌の常か。
貪欲に知を貪る姿から、誰が呼んだか『叡智の捕食者』。その呼び名は伊達ではない。
極めて勤勉で常識的な性格をしているのだが、熱くなると多少逸脱する事もなくはないのである。
翡翠の人間の例に漏れず、対外に対して非常に排他的で、取り分け尊敬するリュミエより『軽薄な男死すべし』なる薫陶(しえん)を受け取った事から幻想種にしては若年にして幼気ながら、実に見事に完成したナチュラルボーンエルフっぷりを発揮する事も多い。
翡翠の外に出るという価値観を持ち合わせてはおらず、同時に翡翠の同胞以外への興味が極めて希薄。
同じ幻想種であったとしても翡翠の外にある場合は彼女にとって完全な同胞と呼べるものではなく、やや冷淡なスタンスを取る事が殆どである――
――と、いう事になってはいるのだが、実情は多少異なる。
これまでの長い説明は前フリのようなものであり、ドラマ・ゲツクを取り巻く環境はそんな山のない谷のない落ちのない小説のようなものではない。
ドラマの転機は二年程前、或る冒険者が翡翠に流れてきた事だ。
『侵入者』を嫌う翡翠は流れ着いた冒険者を歓迎するような土地柄ではなく、たまたま訪れた迷宮森林で『彼』と出会ってしまったドラマも即座に警備隊長のルドラ・ヘスに通報しようとしたのだが、『彼』はそう容易い相手ではなかったのである。
抵抗する暇もあらず、捕まってしまい、口を抑えられて「悪いけど、勘弁して貰うぜ」。
木の幹に押し付けられて「こっちはこっちで用があるから来たんでね」。
長い耳をくすぐるように「オマエがあともうちょっと年頃なら、これも役得だったんだけど」。
盗掘に無理矢理付き合わされた挙げ句「次会ったらデートしようぜ。つっても、幻想種(オマエ)相手じゃ爺さんになった頃の楽しみか」。
……はしかなドラマはこの出来事を一切誰にも伏せている。
ナチュラルボーンエルフは今日も複雑なのだった。
- ドウして……完了
- GM名YAMIDEITEI
- 種別設定委託
- 納品日2021年05月08日
- ・ドウ(p3x000172)